2歳ごろから始まるといわれるイヤイヤ期。
1歳の半ばから3歳が終わる頃までは、子どもの主張に悩まされることも多いですよね。親が望むような「きちんとした写真」を撮るのが最も難しい時期でもあります。
けれども親を悩ませる自己主張こそ、わが子の個性と育ちの証。その子らしさが現れるイヤイヤ期は、実は傑作が生まれる最高の時期でもあるのです。
今回はイヤイヤ期を中心に、1歳〜3歳のシャッターチャンスを見逃さないための工夫をご紹介します。
食べ物とおもちゃの区別はないし、食べたら食べるで精一杯。食べ散らかしは親の悩みのタネですが、どうせ毎回散らかるのなら、いっそ写真のネタにしてしまいましょう。
片付ける前に一枚記録。まだ叱らなくていい1歳ごろなら、一度どこまで散らかるか観察してみるのもオススメです。最高に散らかった状態を見ることで、普段の散らかしに動じなくなる効果も期待できます。
以前の記事で、寝相コレクションの話をしましたが、芸術的な食べ散らかしも、好きな食べ物の移り変わりや成長を写し出す貴重なシーン。アルバムに加えておくと、当時を蘇らせる強力なキッカケになるはずですよ。
この歳になるとカメラを意識するようになります。ただし左上の写真のように、「キメ顔」はたいてい「変顔」。一度イヤと言ったら、撮ること自体が難しいですし、ノッてくると今度は、動きまくって歯止めが効かなくなります。
そんな2歳のバースデーは、「ハプニング」をテーマに撮りましょう。わが家では年齢を伝えるアイテムを、一緒に作りました。ただし意味は伝わっていなかったのか、右上のように、投げて遊ぶおもちゃに。
でも、これこそがベストショット。変顔に、おふざけ。無邪気な2歳らしい姿が残せたと思います。
バースデーフォトでは、壁を飾ってフォトブースを作るのが流行ですが、2歳児の場合は、写真の背景より小道具に力を入れるのが、ストレスなく撮影を進めるポイントです。
「お姉ちゃんのリュックを背負いたい。背負ったら重いから歩きたくない。でも抱っこは嫌だし、リュックは返したくない。」
以上がこの写真のときの彼女の主張。ひとつの希望を通したら、さらに別の難題が登場。最終的に「どないせぇっちゅうねん!」とツッコミを入れたくなる状況になるのはよくある話。
そんなとき、ちょっと余裕があるなら、その勇ましい姿にカメラを出して、空気を変えるのもひとつの方法です。
ポイントは、叱るのではなく、「がんばってるね!」と、子どもの主張を支持するいうスタンスでカメラを向けること。
ただし、これが通用するのはイヤイヤ期の前半まで。後半になると、我慢をほめると逆効果になることも多いので、注意が必要です。
写真に撮れなくなるのは残念ですが、これもまた成長ですね。
外遊びが増えてくるのも1歳からの生活の特徴です。
「きれい きたない」がまだ分からず、ヒヤヒヤすることも多いですが、室内では味わえない触感に夢中になっている姿はちいさな研究者のよう。
ママも家事に追われない外遊びは、カメラを意識していない姿をじっくり撮れるチャンスです。
子どもの目線の高さに近づけて撮ると、表情もしっかり写るので、親も一緒にしゃがんで見守るのがオススメです。
どんなことをイヤだと言うのか、何を主張するかはその子の個性そのもの。得意なことも困らされたことも、写真に残せば同じ思い出です。年齢が上がるにつれ、友だち付き合いや習いごともはじまり、親子ともにお互いよりも外へ意識が向くようになります。
なにげない親子の時間を記録できるのはここがピークです。
イヤイヤ期は大変ですが、その分あとから懐かしく思い出せる日々でもあります。ぜひ、大切に過ごしてくださいね。
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高橋 ユカコ 【フォトグラファー】
記事テーマ
写真は記憶を彩る魔法のツール。どんなに大変な子育て時代もかわいい写真にすれば、眩しい思い出に変わります。一見難しそうなカメラの使い方ですが、写真の法則はとってもシンプル!スマホでも一眼でも変わりません。プロの現場や子育ての実体験に基づく、シンプルなセオリーから月齢に合わせた簡単なコツまで、とっておきの写真の撮り方をお届けします。