最近では日本でも一般的になってきた「ハロウィン」。そもそもの起源ってご存知ですか? それは今から2000年以上も前の古代ケルト人の宗教的儀式が元になっているんですよ。ケルト人の1年は11月1日からはじまり、10月31日で終わります。この1年の最後の日に秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う宗教的な意味合いの濃い行事でしたが、今は、特にアメリカで民間の行事として定着しています。
オレンジ色の大きなカボチャの中身をくりぬく「パンプキンカービング」をして、Jack-o-Lantern を作ったり、子どもたちが仮装して家々を練り歩き「trick or treat=お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」とお菓子を集めたりする楽しみ方があります。
日本では1990年代の後半から東京ディズニーランドでイベントとしてスタートしたのをきっかけに、今では全国各地で仮装パレードや地域での小さなパーティーまで、大人も子どもも楽しむ行事として定着してきていますね。
日本では面白い事にハロウィンになるとパンプキンパイを食べる習慣が定着しつつありますが、これは欧米ではもともとない習慣なんですよ。パンプキンパイを食べるのはアメリカでは感謝祭、つまりサンクスギビングの日。きっとパンプキンを飾ったり、パンプキンカービングをしたりするから、お菓子でもパンプキンを使えばいいのかな?という流れになってしまったんでしょうね・・・
この季節、仮装して集まってくれたお子さんたちにとてもお勧めの絵本を今日はご紹介したいと思います。洋書の絵本ばかりですが、英単語はとっても簡単ですから、是非本場のカラフルなハロウィン絵本を楽しんでください。
英語絵本を楽しむときには、ベビーサインがとっても頼もしい助っ人になってくれるんですよ。日本語で使っているベビーサインの音声を英語に変えることで、同じものを意味しているけど、音が違うだけなんだ!かぼちゃって言うときもパンプキンって言うときも同じ手の動きなんだ!って赤ちゃんたちはひらめくんですね。
今回ご紹介する絵本に登場するハロウィンの主役キャラクターたちは是非、日本語と英語、両方の音声で楽しんでみてくださいね。
GO AWAY, BIG GREEN MONSTER
Ed Emberley 著
LB Kids 出版
子どもたちが小さかった頃、何度も何度も繰り返し読んであげた絵本。Go Away=ゴーアウェイ=あっちいけ!と言いながらページをめくるんですが、その仕掛けがたまらなく面白い! 息子は楽しみすぎて、緑の怪物のお鼻がもげちゃって何度もテープで貼って補強しながら読みました。これまで見てきた絵本とちょっと仕掛けが違って、大人もわ~すごい!と思って楽しめる絵本です。作者のEd Emberleyさんが書いたお絵かきの絵本で私の子育てはとっても救われたんですが、またこれは別の機会にたっぷり書かせてください。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。