新緑の季節。山の木々に若葉が茂ってこの季節の「緑」がわたしは大好きです。田舎に住んでいると、こうやって「色」で季節を感じる事ができて幸せだな~と思います。
わたし、生まれたところはトンでもない田舎でして・・・・
春、雪解けの大地から柔らかな緑のふきのとうが顔を出し、土の色を少しまとったつくしや淡い紫のカタクリの花が山の斜面を覆い尽くすと、薄ピンクの山桜が咲き、オレンジ色の山吹が咲き、白いヤマユリの良い香りに包まれながら登下校した小学校時代。見上げると紫や白の藤の花、茂みをちょっとのぞくと帰り道に食べるオレンジ色の野いちごもあったりして・・・・・今ふっと思い返しても、春先だけでこんなにたくさんの色に囲まれて生活していたんだな~と思います。もちろん我が子たちもその恩恵にあずかり、こんな実家があることに感謝感謝な子育てでした。
今回はそんな「色」にまつわる思い出からお子さんたちと楽しめるカラフルな「色」をテーマにした絵本をご紹介しましょう。
その前に少しだけ赤ちゃんの視力の発達について。
生まれたばかりは白、黒、グレーのモノクロしかわからなかった赤ちゃんは、生後1週間くらいからすこしずつ色を認識できるようになります。モノクロの次に認識できるようになる色は赤。そして、生後半年くらいでは視力が0.1くらいになり、奥行きや遠近感もわかるようになると言われています。そして大人と同じように0.5~1.0くらいの視力になるのは3歳くらいが目安だそうです。言葉で色を伝えることができるようになるのもこの頃ですが、ベビーサインをやっている子たちはもう少し前から色を理解して、伝えてくれるように思います。ちょっとはっきりしたデータが今はないので、明確にいつとはお伝えできないのですが・・・・赤ちゃんが好きな色の代表を何色かこちらでベビーサインとして紹介しますので使ってみてくださいね。
いろいろいろのほん
作:エルヴュ・テュレ
訳:谷川俊太郎
出版社:ポプラ社
実際に絵の具を取り出してやるのは今日はちょっと無理~って方はこの絵本でも十分に楽しめますよ。絵本のページに触りながら、指や手のひらを置きながら、えっ?何が起こるの?というわくわくと一緒にページを読み進めることができる1冊。「ゆびにあおをつけて・・・それからきいろをなでる」というように、色の下に言葉が書かれていて、思わず親子でそこに指を置いて、色をなぞるってのをやってしまう楽しさがあります。そしてページをめくると、実際に混ぜた色ができあがっているという流れ。途中、サンドイッチみたいに両サイドのページを合わせて開くとか、右へ傾けてみようとか、とにかく大人も思わず一緒にやりたくなる1冊です。
赤ちゃんは明度の高い色、つまり黄色やパステルカラー、そして原色を好むと言われています。周りの大人もできるだけ赤ちゃんの好みの色を身につけたり、赤ちゃんに着せてあげたりすると良いですね。黒は威圧感のある色ですから、あまり多くなりすぎないように注意した方が良いみたいですよ。我が家は犬の毛が目立つので、黒厳禁! ちいさな頃から派手色に囲まれて我が子たちは大きくなりました(笑)
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。