皆さんは朝起きたら一番に誰にご挨拶しますか? 私はまだ早朝で眠たそうにしているわんこたちに「おはよう」って挨拶して1日がスタートします。普段は私が起きてくると喜んで尻尾を振りながら2匹とも近寄ってくるのですが、どうしても眠かったり(多分?!)、朝とびきり早い時間とかは、目をしょぼしょぼさせながら、尻尾の先を申し訳程度にちょろちょろっと動かして、こっちを向いてるだけで起きてこないって日もあります(笑)
ちなみに【おはよう】は日本手話の握った片手をこめかみあたりから下に下げる動きをベビーサインとして使います。
赤ちゃんが生まれると、きっと、生まれたばかりからご挨拶はもちろん、いっぱいお話しかけをしますよね。相手からお返事が返ってこない時期でも、目が合うだけでうれしくて何かしらおしゃべりしてしまう・・・私はそんな感じでした。普段からお返事が返ってこないワンコだけじゃなくて、周りのものにいろいろ話しかける癖のある私には、話しかける相手が一人増えたって感じでした。
そこで、今回は赤ちゃんがまねっこしやすい簡単なごあいさつのジェスチャーを取り入れながら遊べるごあいさつの絵本をご紹介しましょう。「赤ちゃんにベビーサインを教える!」と気構えずに、普段のごあいさつ遊びからつながってくと良いですね。
はーい!
著:みやにしたつや
出版社:アリス館
ねこさん、ぞうさんなどが名前を呼ばれると「はーい!」と元気よくお返事します。お返事の仕方は動物さんそれぞれ。みんながおててを挙げるわけじゃないのがまた楽しいところ。縦に広げるページ構成は、その迫力に赤ちゃんたちもグッと引きつけられることでしょう。読み進めながら、ママも元気よく手を挙げてお返事してあげてくださいね。ベビーサインのお教室では毎回教室が始まる前に、出席をとるのですが、そのときにお歌に合わせてとても元気よくおててを挙げてくれるお友だちが回を重ねるごとに多くなります。誇らしげに手を挙げる赤ちゃんの姿、本当に可愛いですよね。
同じシリーズで
ばいばい いってきまーす!
続編として
またまたはーい!
もあります。
もうねんね
文:松谷みよ子
絵:瀬川康男
出版社:童心社
赤ちゃんたちが大好きな「いないいないばあ」と同じお二人の作品。とろ~んと眠たい顔の動物さんたちになんとも癒やされる1冊です。何冊か絵本を読んだ後の〆の1冊として読んであげている方も多いかもしれないですね。【ねんね】のベビーサインはジェスチャーで両手のひらを合わせて片方のほっぺにあてる仕草。日常でよくやるジェスチャーだと思うので、「ねんねだね~」「おやすみ~」などの声かけと一緒に見せてあげると良いですね。絵本の中の眠たい動物さんたちを見て、「眠そうだね~」という意味合いで使ってくれることもあるかもしれないです。実生活では自分が眠くなってくるとこのサインで伝えてくれて、とっても助かります、というお声もありますよ。
小さな赤ちゃんが成長とともに大人のまねをしてくれるようになるのは、とってもうれしいですね。特に初めてのお子さんだと、昨日できなかったなにかが1つできるようになるたびに、「記念日」のように大喜びになるママ・パパも多いのではないでしょうか? 「こんにちは」や「ばいばい」「ねんね」など日常よく皆さんが使われるジェスチャーに加えて、ベビーサインがどんどん増えると、その喜びも何十倍にも大きくなります。
普段のジェスチャーの延長で、赤ちゃんの成長を喜べる瞬間が増えるんだ~と思いながらベビーサインを取り入れると、肩に力が入らず良いのかもしれないですよ。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。