先日久しぶりに町の本屋さんへ行ってみました。
最近はほしい本はすべてネットで買える時代なので、わざわざ本屋さんにいくことめっきり減ってしまいましたが、皆さんも同じでしょうか? いつもこちらのコラムを書くときには、自分の子育てで読み聞かせしたものやベビーサイン協会の講師のみんなが好んで使うもの、また、お勧め絵本などの書籍からピックアップしてご紹介しているのですが、今回は、今、町の本屋さんで並んでいる割と新しい絵本をピックアップしてご紹介したいと思います。手に取って、中身を見てみて、帰ってからネットでみんなのレビューとかも確認して、いい感じだな~と思うものをご紹介しますね。是非お子さんと手に取って楽しんでみてください。50年、60年と読み継がれてきた絵本も良いですが、新しい絵本だって魅力は十分! 赤ちゃんたちが笑顔になってくれたらそれが正解ではないかな~と私は思います。
ぱかっ
著:森あさ子
ポプラ社
「たまごさん、たまごさん」と呼びかけると次のページに「ぱかっ」という文字と一緒に卵の中からひよこちゃんが! この先、全部たまごが「ぱかっ」って割れて中から動物が出てくると思った人、ハズレ~~~意外なものが「ぱかっ」で出てきますよ! この本のお勧めポイントは「ぱかっ」って言うたびに赤ちゃんたちがニコって反応してくれる事。レビューを拝見するとねんねの赤ちゃんからこの「ぱかっ」に反応してくれるみたいですよ。読み聞かせしながら、赤ちゃんがニコって笑ってくれるだけで、読んでるママはもうメロメロですね。赤ちゃんの表情を確認しながら読み聞かせをしたら、【もっと】のサインで繰り返してみましょう。お手てが器用に動くようになったら、「ぱかっ」のところで、両手をパッと開く動作をしながら読むとさらに楽しくなりますね。
同じ著者の作品で
「くるっ」もお勧めです。
はいたっち
著:からさわようすけ
エンブックス
お手てをパーにして、はいたっち! 赤ちゃんが小さなころからできる簡単ふれあい遊びが絵本になりました。ネコさん、ワンちゃん、ネズミさん、クマさん、パパとママ、そして最後はみーんな一緒に「はいたっち!」 まずはママが登場人物の可愛いお手てに「はいたっち」と言いながら、手を合わせるお見本を見せてあげましょう。赤ちゃんのお手てが絵本の方に伸びてきたら、優しく誘導して動物さんたちのお手てに「はいたっち」させてあげてください。「はいたっち」この絵本で楽しめるようになったら、日常生活のいろんな場面で活躍してくれそうです。赤ちゃんの小さなお手てで「はいたっち」してもらったら、町中の人が笑顔になりますね。素敵なコミュニケーションツールになります。
ふうしてあそぼ
著:はるのまい
エンブックス
私たち大人にとって「ふうー」ってすることはとっても当たり前。でも、赤ちゃんたちは最初から上手に「ふうーーー」なんてできません。別にこの絵本は「ふうー」をわざわざ練習するための絵本ではありませんが、日常生活で私たち大人が自然としている「ふうー」の場面を切り取って可愛い絵本にしてくださいました。ページ作りもとても面白くて、「ふうー」ってページをめくると大きく膨らんだ風船やシャボン玉が描かれていて、まるで自分で大きく膨らませたような嬉しさがあります。こういった体験型の絵本のいいところは、絵本で体験したことを実生活でも体験させてあげられること。ママが「ふうー」って風船を膨らませたり、集めた花びらを「ふうー」って飛ばしたり、実際の生活でも是非見せてあげてくださいね。小さな子どもたちは、絵本と実際の生活の中を自由に行き来しながら、その世界をたっぷり楽しむことで想像力を育んでいきますからね。
いかがでしたか?
本屋さんに行くと、実際に絵本を手にしてみることができて、気に入ったものはその場で購入できるという魅力があります。お子さんも連れていき、わが子はどんな絵本を手に取ってみるだろうか?という観察もできたりします。たまには本屋さんに実際に行ってみて、ママのお気に入りとお子さんのお気に入りを1冊ずつとか購入して帰ってくるなんてのもいいかもしれないですね。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。