皆さんはいつからお子さんに絵本を読んであげたいですか?
または、いつから読み聞かせをしてきましたか?
いくつだったら早すぎる? 害がある? お勧めは?
色々疑問が湧いてきますよね。
今回は、ねんねの赤ちゃんとの絵本はじめのお話をしたいと思います。
赤ちゃんはおっぱいを飲みながら何となくママのお顔がぼんやり見える程度の視力で生まれてきます。これ、いつも「すごいな~」って思うんですよね。だから授乳のときにはできるだけケープとかかけたりしないで、赤ちゃんのごくごく飲んでいる姿を見ながらあげてほしいな~と思うんですよね。にっこりほほ笑んだりするママのお顔が見えているだけで赤ちゃんは安心しますからね。
生まれた時に、五感の中でもよく発達しているのは多分「聞く」力。すでにお腹の中にいる時から周りの音を聞いているから、お耳からたくさんの情報が入ってくるのが赤ちゃんなんですね。と言う事は、絵本に早すぎる!はないんじゃないかと私は思うのです。
もちろん、しっかり絵を見て本格的に言葉を理解して絵本を楽しめるようになるのは随分先ですが、ママのやさしい声を聞くことができる絵本の時間はねんねの頃からこそ始めてほしいと私は思います。だって、ハイハイしたり動き始めたら、なかなか絵本って見てくれなくなってしまうものですから・・・・・
だから、まだママの腕に抱かれている頃から、こんなことに注意して絵本を選んでみると良いですね。
1.擬音語や擬態語、リズムのある言葉が使われている絵本
2.人や動物が正面を向いている絵本
3.人や物の輪郭がはっきりしている絵本
4.1ページに1アイテムくらいのシンプルな絵本
こんなことをベースに今回のお勧め絵本を選んでみましたよ。
なお、今回はねんねの赤ちゃんと絵本を楽しむ時間について書いたので敢えて絵本の中ではベビーサインを見せません。読み終わった後に、「もう一回読んでみようか?」と声かけしながら【もっと】のサインを見せられる人はやってみてくださいね。
まるまる
作・絵 中辻悦子
福音館書店
絵本検索で「まるまる」っていれると、たくさんの絵本が出てきます。それだけ乳幼児には「まる」という形も言葉の響きも人気なんだな~とうかがえますね。その中でも、こちらの絵本はすでに20年くらい親しまれているのに、ちっとも古さを感じないおしゃれな感じさえする1冊。シンプルに〇と柔らかな線でいろんな表情を描いています。一応対象は2歳くらいからってなっているのですが、ねんねの赤ちゃんの頃から、ママが表情を添えながら読んであげるとママの声と表情を一緒に感じて安心できる1冊になるかと思います。お座りできるようになったら、きっとこの絵本の〇の部分に指を入れたくなるので、その時にはまた違った楽しみ方ができる1冊です。またそのあと少ししてから感情表現がいろいろ出始めたころにももちろん楽しめますので、これも長く楽しめる1冊ですね。
のはらうた
著:くどうなおこ
童話屋
赤ちゃん向けの絵本って大人が読むと???となるものが多いですよね。そんな絵本ばかり毎日毎日読んでいると「あれ?私何やってるんだっけ?」とならなくもないですよね。そんな時には、こんな詩集を読んでみるのがお勧めです。洗練された言葉を紡いで作られた詩は大人の心にはもちろん、真っ白な赤ちゃんたちの心にもきっとすーーと入っていくはず。美しいことばをたくさん聞いて育つと心が豊かに育つと私は思っているので、赤ちゃんだからどこまでわかっているのかな?どうせわからないよね・・・って思わないで、大人が読んで心地いいと思える言葉の連なりを是非赤ちゃんの頃から聞かせてあげてください。動き出したらそれこそ詩集なんて聞いてくれなくなってしまうから、ねんねの頃だからこそ読んであげてほしいです。
要は、ママが読みたいな~読んであげたいな~と思える絵本だったらなんでもいいんだと私は思います。特にねんねの頃はママの声を聞いているだけで赤ちゃんたちはにっこりご機嫌になってくれるので、そんなに難しく考えず、毎日少しでも赤ちゃんに絵本を読んだり見せたりしてあげる時間を取って、それを日々コツコツ続けることが大事だな~と思います。このねんねの頃の絵本の時間がベースにあるかないかで、その後動き出してからの絵本の時間に違いが出てくると思うのです。なんでもベースって大事! 無理のない範囲でやってみてくださいね。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。