「絵本の読み聞かせって具体的に何が良いの?」
「どうして読み聞かせをするの?」
という疑問を持ってる人ってどれくらいいるんだろう?
はっきりした効果が出るもの以外は手を出さなくてもいいかな~と思っていらっしゃる方もきっといますよね。
でも、ネット検索してみると読み聞かせのメリットはたくさん出てくるんですよ。例えば
・学習能力が向上する
・文章の理解力が身に付く
・想像力が豊かになる
・心の教育・情操教育
・親子の絆が深まる
・集中力が向上する
・知識が豊かになる
などなど。
でも、よく考えてみると、どれも即効性がなく、目で見て確かめられるものではなさそう(苦笑)。となると、別に手を出さなくても・・・ってことになってしまう人がいたらそれはもったいなーーーーーい!
ベビーサインもそうですが、即効性がないものほど後々ながーーい時間をかけてじわじわとそのメリットを感じられるというもの!
だから、あまり最初から期待せず、赤ちゃんたちに押し付けず、無理の無い範囲で生活の中に絵本を取り入れてほしいのです。そして、それをできるだけ長く続けてほしいです。即効性を期待して、ものの名前とかひらがなとか数字などを教える「知識詰め込み型の絵本」とかに偏ると、赤ちゃんたちは親の期待を察知して絵本にそっぽを向いてしまいます。でも、名作と言われている絵本やお子さんの興味関心とつながる絵本を少しずつ日々の生活の中で取り入れていくことで、後々、「あ~わが子と読み聞かせ楽しんでよかったな~」と思える時が必ずやってきます。
いずれ話し出すのに、ベビーサインやっててよかったな~と後からじわじわ思うのと同じですね。
さて、10月号のMOE
で大好きな絵本作家「酒井駒子さん」がデビュー20周年ということで特集されていたので、
今回は、彼女の絵本からお勧めをご紹介しますね。
その1
よるくま
作:酒井駒子
偕成社
「クリスマスまえのよる」と並んで子どもたちが大好きだった絵本のひとつです。
でも、どちらかというとこの2冊のタッチは、私が好きな酒井さんのイラストとちょっと違うんですよね。
輪郭線をボールペンで描いて、夜の話だけど怖い印象にならないように青く光っているような夜を描いたそうです。
だから子どもたちが好きだったのかな?!
息子は毎回「よるくまはとうとうほんとになきだしたよ・・・・・」というページに来るとすごく心配そうな顔をして、
絵本を読んでいる私を覗き込んでたのが今でもすごく印象に残ってます。そして、お母さんに会えると毎回ホッとして笑顔になる(笑)。きっと、もし自分だったらって思って毎回ドキドキしてたんだろうな~。
【クマ】のベビーサインももちろん使えますが、私は敢えて、このよるくまが泣いているページで【泣く】のジェスチャーを使って、えんえん泣く真似をしてました。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。