早いもので、このコラムを書かせてもらうようになってからもう今回が20回目! いつも読んでくださっている皆さんありがとうございます。
まだまだ知らない絵本がいっぱいですが、これからも図書館に通いつつ(笑)書籍を参考にしつつ、先輩から情報を収集しながら頑張ってコラムを書いていきたいと思ってますのでどうぞよろしくお願いします~
さて、絵本の読み聞かせのお願いという事で過去4回書いてきましたが、今回は締めくくりの最終回。今回は
「絵本の時間をお勉強の時間にしないでね!」
です。この絵本読んであげると、赤ちゃんたちはこんな事が学べるはず!学んで欲しい!身についた?わかった???というママやパパの心の底に流れる「期待度」はすごくストレートに赤ちゃんたちに伝わります(苦笑)
特に、赤ちゃんたちにその気がないのに、時間を決めたりして、絵本の時間を強要してしまう事まで発展してしまうと、もぉ~残念なことにしかなりません・・・・・
前回、諦めないで~とは伝えたけど、ゆる~くゆるく!というのがお勧めスタンスです。
しかもそれはあかちゃん目線で続けられると良いですね。
ママやパパ都合で絵本を広げて見せるんじゃなくて、赤ちゃんが何気なく絵本を広げている時に、今がチャンス!という感じで大人も参加する。何気なく、赤ちゃんの目につくようなところに、読んでほしい絵本や新しく借りてきた絵本などを置いておく。そして、それに気がついて、手が伸びたらやった!って感じで読んであげると良いですよね。
絵本を読んであげたことのメリットなんて、後々子どもたちが大きくなってからしか実感できません。知識を詰め込もうと絵本を片手に頑張っても、ママやパパが疲れてしまうだけなので、お勉強と切り離してどうぞゆったり続けてくださいね。
さて、今回のお勧め絵本は気候もよくなり、お出かけシーズン到来。という事で赤ちゃんたちが本物を見るとベビーサインをしてくれる可能性大の動物園に関する絵本をご紹介しますね。動物園に行く予定が決まったら、その前に下準備で読んでみると本物を見た時の感動がより一層大きくなりますね。
その1
どうぶつ
著:ブライアン・ワイルドスミス
訳:渡辺茂男
らくだ出版
最初に出会う動物の絵がこんなリアルで生き生きとしていると素敵だな~という1冊です。が、赤ちゃんによってはリアルさが怖いかもしれないので、様子を見ながら紹介してあげてくださいね。動物大好きな大人は、きっと何度もながめたくなる絵本になると思います。
紹介できるベビーサインは、両手で頬に虎の縞模様をつくる【トラ】はいかがでしょうか? 子どもたちと随分前に動物園に行った時に、ガラス越しに寝そべっている虎の肉球の大きさにほおずりしたくなるくらいうっとりだった私の大好きな生き物の一つです。
その3
どうぶつにふくをきせてはいけません
著:ジュディ・バレット
絵:ロン:バレット
朔北社
この絵本の作者は児童書「くもりときどきミートボール」が映画化されたジュディ&ロン・バレットさん。確かに動物はお洋服着ないけど、そういう理由なの?っていうイラストと言葉が絶妙に面白い絵本です。私の特にお勧めは「キリン」さんと「フクロネズミ」さんの服を着せてはいけない理由とそのイラスト。この面白さがわかるのは、1歳半~2歳にかけてでしょうか? でも、動物園に行く前に読んでいくと、あっ、やっぱりお洋服着てないね!っていう確認ができてそれはそれで楽しいかもしれないですよ。
【動物】という総称のベビーサインもありますが、これは、動物園に行くというときに使うと便利ですよ。今日はたくさん【動物】さんを見にいくよ~って言いながら、このベビーサイン使ってあげてください。
アメリカ手話で胸の辺りに両手の指先を当てて、矢印の方向に動かします。
今の時期、動物の赤ちゃんたちもたくさん誕生しているでしょうから、【赤ちゃん】だね~と赤ちゃんのベビーサインも見せて、春の動物園を楽しんでみてくださいね。
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。