皆さん、ご家庭で読み聞かせってどれくらいされてますか? こちらのコラムをご覧いただいている方だったら、毎日ある程度の絵本をお子さんと楽しんでいらっしゃる方が多いでしょうか?
「良い読み聞かせ」ってどんなだろう?って考えたことありますか? 実は昨年絵本について学んだ時に、へ~そうなんだ!と今更ながらに知ったことなどあったので、今日は絵本の紹介もしますが、「読み聞かせ」ってことについて考えてみたいと思います。
ご家庭での読み聞かせのお願い事 その1
「質問しない」
これ、もしかして皆さん絵本を読んでいる最中や読み終わった後やってませんか?私は振り返ると子どもたちが小さかった時にやっていた記憶があります。
・うさぎさんはどんな気持ちだったかな?
・ネズミさんは何匹いる?
・ネコさんはどうして泣いてるのかな?
などなど・・・・・単純に「今のお話どうだった?」って聞くこともありました。
おしゃべりできるようになったらもちろん、お話前でも何となく「うちの子どれくらい絵本の内容わかっているのかな?」を確認したくなってしまうこういった質問。実はあまりしない方がいいんですって。毎回、毎回絵本のあとにママやパパに何か質問されたら子どもたちはゆったりお話を楽しめないんですって! 後で何聞かれるんだろう?答えられなかったらどうしよう・・・って思いながら、読み聞かせしてもらっても絵本そのものの楽しさが半減してしまうんですね。絵本=教育目的という位置づけにしてしまうとそんな質問をしてしまうのかもしれないですね。でも絵本は本来、ママやパパの声で読んで聞かせてもらい、その絵を見ながらお話の世界を楽しむ暖かな大切な親子の時間です。賢い子になってほしい、何か覚えてほしいというこちらの意図が見え隠れすると、聞き手の心ははなれてしまいます。
でも、お子さんたちからの質問には答えてあげてくださいね。質問して知りたい!と思ったことはその絵本をより深く知るために必要な事なんですね。こうやって自発的に質問して、それを受け止めてもらいコミュニケーションを取ることで、子どもの中でしっかりした自立心が養われ心が育つんですね。
まだまだたくさん「読み聞かせのお願い事」があるのですが、長くなってしまったので今回はこの1点。是非今日から読み聞かせの時間に振り返ってみてください。
今回のお勧め絵本は質問しなくても楽しめちゃう絵本。そう、わらべ歌を楽しむ絵本を紹介しますね。わらべうたには楽しめる手の動きがすでにあるので、1回お歌を歌って遊んだら、それを繰り返す時に【もっと】のベビーサインを使ってみてください。赤ちゃんが気にいったお歌は、何度も【もっと】のリクエストがありますよ。
あがりめさがりめーおかあさんと子どものあそびうた
絵:ましませつこ
こぐま社
収録曲は以下15曲!
あがりめさがりめ/いっぽんばし/げんこつやまのたぬきさん/だるまさん/このこどこのこ/ずいずいずっころばし/あしあしあひる/ちょちちょちあわわ/はげやますべって/うちのうらのくろねこが/おべんとうばこ/あかちゃんあかちゃんなぜなくの/ぎっちらこ/なべなべそこぬけ/いもむしごろごろ
よく知っている遊び歌から、アレ?忘れちゃったというものまであると思いますが、後ろに楽譜がついているので安心。そしてこの絵本はお歌の歌詞と楽譜だけでなく、遊び方がわからない方にもイラストを見ながら楽しめるようになっているので、是非やってみてくださいね。
ましまさんのインタビューで面白いお話があったので、引用させていただきますね。
掲載元はミーテhttp://mi-te.kumon.ne.jp/です。
「私、絵本描きたいのって話していたら、たまたま自分の母親が石井桃子さんと大学が一緒という方がいらしたの。『この絵が絵本に向くかどうか見せるだけなら』って。その後福音館書店から連絡があって、絵本になった。だからね、若い人が何かしたいって思ったら、『したい、したい、したい!』って言っていいと思うのよね。本当に好きなことならね。」
そう、わたしも過去にたくさんやってみたいこと「声に出して」実現してきました。やっぱり声に出して言うって大事ですね!
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。