週末は仕事がないとよく娘と図書館に行きます。そう、娘は読書が大好きに育ってくれました。娘が読書好きになったのは多分、わたしが罪滅ぼしの意味合いも込めて、とにかく赤ちゃんの頃から一生懸命読み聞かせだけは頑張ったからだろうな~と思います。
息子誕生のときにベビーサインに出会い、息子が2歳になる頃初めて本(赤ちゃんとお手てで話そう・・・実業之日本社刊)を出版し、それからあっという間にベビーサインの普及が忙しくなってしまって・・・娘を妊娠した時には生まれる直前までお教室をしていましたし、生後4ヵ月から実家の母に子守を頼んであちこち飛び回っていましたから、何となく忙しくて一緒にいてあげられない「申し訳ないな・・・」の気持ちの埋め合わせが「読み聞かせ」の時間だったんですね。
世の中のママたちは専業主婦であってもそうでなくても、お子さんが小さいうちは何かと忙しいと思います。でも、どんなに短い時間でも、「お子さんと一緒に心が通う時間」をなんとか作ってくださいね。それが絵本でも、お風呂の時間でも、ふれあい遊びの時間でも良いです。ママは今、あなたと一緒にいるよ。心はまっすぐあなたを見ているよ!というのが伝わる時間を作ってほしいと思います。ただ一緒にいるだけで、心はスマホやラインではダメですよ。ちゃんと目の前のわが子を見ている! そんな時間が一日にたった5分でも良いからあるかないかで、お子さんの気持ちは全然違ってくるんですよ!
ということで、娘が読みたい小説などを探している間、わたしは赤ちゃん絵本の棚を見て回り、今回お勧めの絵本を数冊探してきたので、ご紹介しますね。
なあい なあい あった
著:とくながまり みやざわはるこ
アリス館
(ゆうちゃんは1さいシリーズ)
パッと見た感じのイラストはちょっと昭和チック(すいません)ですが、内容はとってもシンプルな中に1歳さんの「あるある」が詰まってる1冊。いつもの場所に〇〇がない! これって赤ちゃんにとったらとっても不思議な出来事なんですね。それを「なあい」と探して、見つけた!という繰り返しのお話です。実生活の中で【なくなった】や【いっぱい】のベビーサインが使えると、絵本の中でもたくさん使えて楽しいと思います。
【なくなった】(日本手話)
軽く握った手をもう一方の手にあて、開きながら動かす
【たくさん=いっぱい】(アメリカ手話)
ポップコーンがはじけるように、両手をパッパと開く
ゆうちゃんは1さいシリーズは他にも
ばいばいまたね
おいしいな うれしいな
とあるので合わせてご覧ください。
こちらのコラムでも何度も繰り返しお伝えしてますが、絵本の読み聞かせの「効果」って読み聞かせをしてすぐにわかるような単純な話ではありません。毎日の読み聞かせの積み重ねが「あ~あの頃読み聞かせをしてあげたのが良かったのかな???」と思えるようになるのは子どもたちが絵本を卒業して随分後の事だと思います。
子育てって、すぐに結果が見えない事の方がやっておくべきこととして大切なんだろうな~と子どもたちの手が随分離れて大きくなってから気づきました。今、0.1.2歳のお子さんの子育て中の皆さん、目先のメリットを追い求めないで、長い目で子育てに必要な事を選んでいけると良いですね!
吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】
記事テーマ
まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。