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本好きの子に育てるために その1/2019年9月

親の思うようにはなりませんが・・・

私は息子が生まれたときに漠然と「絵本をたくさん読んであげよう」と思いそれを実践してきました。そこには、大人のちょっとした「欲」がなかったとはいえません(苦笑)

絵本が好きになったら、将来たくさん本を読む賢い子に育つんじゃないかな?っていう下心、はい、ありました!

でも、もちろん、その下心のために息子に絵本を強要したことは一度もありません。毎日何冊読まなくては!という目標を作って読み聞かせをしたわけでもなく、早く文字を教え込んで一人で読めるようにしなくてはと思ったわけでもなかったので、そこそこ、本の読める青年になりました。

 

娘は息子に手がかかるときに生まれたので、普段かまってあげられない罪滅ぼしのつもりで絵本を読み聞かせしていたら、なんと、息子よりも本好きに育ってしまった!という感じなので、二人とも「本好き」にはなったんですが、明確な道筋があったわけではありません。だから、ここで私が、「こうすると必ずお子さんが本好き育ちますよ!」と偉そうに言える立場でないことは、先にお伝えしておきますね。

体を寄せ合い、生の声で!

でも、今、目の前の赤ちゃんと楽しみながら我が子を絵本好きに育てたいな~と思っていらっしゃる読者の方のお力に少しでもなればと、あふれる情報の中から「どうやったら我が子が本好きに育つのか?」と検索してみました。すると、ちょっとしたことに気をつければ「本好き」な子に育てるのはそんなに難しい事じゃないんだ!と分ったんです。しかも私も自然とやっていたことでした。

 

まず、一番大切なポイントは

 

絵本はママやパパの生の声で体を寄せ合って読んであげること

 

えっ? そんな事ってそんなに大事? 大人は思うかもしれないのですが、お子さんに絵本を読み聞かせている状況を思い浮かべてください。お子さんはママやパパのお膝に抱っこされてないですか? ママやパパに寄り添うように絵本をのぞき込んでないですか?

一緒に寝そべって絵本を楽しんでいないですか?

読み聞かせを「学校のお勉強」のようにしてしまったらこんな状況は自然と作れません。

CDやテレビに読み聞かせを任せていても、寄り添って絵本を見るという形にはならないですね。

そう、「生の声で読んであげること」って言うのは、肌と肌を触れあわせながらの絵本の時間につながるんです。そして、それは乳幼児にとって、なんとも幸せな時間なんですね。この時間を毎日少しでも良いから確保することがまず第一歩です。

 

でもね、ここでさらなる「大人の欲」が邪魔をすると、お子さんたちは速攻絵本嫌いになるんですよ・・・・・そのお話はまた次回。まずは、ママやパパの生の声で、体を寄せ合って絵本の時間。そこがスタートです。

お勧め絵本 その1

今回のおすすめ絵本はみ~んな「しかけ絵本」。じっと座ってお話を聞けないお子さんも、絵本に触れてもらうには大人側の「あの手この手」の工夫も必要です。体を寄せ合って楽しむ第一歩のハードルを少しでも下げるために「しかけ絵本」是非使ってみてくださいね。

 

おすすめ絵本 その1

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ぼうしとったら

作・絵:ツペラツペラ

学研

 

こちらのしかけ絵本はいないいないばあの進化形って感じでしょうか? いろんな人がかぶっている帽子をとったら、あら不思議・・・

えっ!こんな物が帽子から出てくるの?という展開なので大人も一緒に楽しめますよ。月齢が低いとこの意外性にはまだ気がつかないかもしれないですが、めくって何かが出てくるというシンプルな流れをシンプルに楽しんでくれますし、もう少し大きなお子さんは、え~こんなの帽子に入ってないよ!って分るようになって、結構長く楽しめる絵本ですね。赤ちゃんのうちは、言葉にならなくても、えっ!ってびっくりするその可愛らしい表情も見逃さないでくださいね。

赤ちゃんにとって「帽子」はとても身近な物なので、しかけも喜んでめくって見るみたいですよ。

 

日常生活では是非【帽子】のベビーサイン教えてあげてください。

アメリカ手話で片手で頭をトントンと触ります。

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お勧め絵本 その2

おすすめ絵本 その2

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たまごのえほん

著・イラスト:いしかわこうじ

童心社

 

こちらもシンプルにめくるしかけ絵本ですが、たまごにヒビが入ったような感じで、3方向にめくります。1枚1枚めくっていくと、中からひよこ、ペンギン、うみがめなどがでてきます。絵本の中の「ぷちっ」「ぺきっ」「にゅー」といった擬音語、擬態語も可愛らしいので楽しめますよ。ただ、ちょっと紙が薄いので、破れること覚悟で読みましょう。破れたらテープで貼ればいいし、どうしようもなくなったら、新しいの買ってあげてください!

 

【たまご】のベビーサインは日本手話でパコってたまごを割るようなしぐさです。

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お勧め絵本 その3

おすすめ絵本 その3

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おやすみなさい

著:新井洋行

童心社

 

 

くま、うさぎ、ねこさんなどにもうねるじかんですよっておふとんをかけてあげるしかけ絵本。上下2枚に分かれているページの下の部分がおふとんになっているので、まずはそっちをそっとめくってかけてあげましょう。いつも自分がおふとんをかけてもらって優しくトントンしてもらっているお子さんは、優しく絵本をトントン。その様子がとっても可愛くてグッときます。そして、お布団かけたら、ちゃんと動物さんたちが目を閉じるページもついてて、単純だけど、よくできてるな~というしかけ絵本です。

最後は子どもたちが登場しますが、ここでちゃんとオチがあるんですよ~それはこの絵本を手に取って確認してくださいね。誰かになにかをしてあげる喜びが味わえるシンプルしかけ絵本です。

 

【ねんね】は普段からよく使うジェスチャーですね。両手をほおにあてて、ちょっと首をかしげましょう。

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吉中 みちる

吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】

記事テーマ

絵本とベビーサインで育むコミュニケーション力

まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。

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