歯磨き粉を歯ブラシにつけてすぐ磨いていませんか? 実は、歯磨き粉はお口の中に満遍なく行き渡らせた方が良いのです。歯磨き粉の中には歯に良い有効成分が入っているものがあります。例えばフッ素ですが、「再石灰化の促進」「歯質強化」「虫歯菌を弱める」などがあります。このような有効成分をしっかり歯全体に行き渡らせるように満遍なく塗りましょう。
濡れた状態の歯ブラシに歯磨き粉をつけて使用すると、歯磨き粉が泡立ち、まだ磨ききれていないのにしっかり磨いた感覚になってしまいます。確かに、泡立ちが良いと爽快感もあります。しかし、この泡立ちは歯磨きには厄介なもの。歯ブラシは濡らさずに磨くようにしてみてください。
歯磨き後にゆすぐ水の量、回数を気にされたことはありますか? ゆすぐ水の適正量は10〜15㎖になります。15㎖は大さじ1なので目安にしてみてください。そして、1回だけゆすぎます。こうすることで、歯磨き粉の有効成分がお口の中に留まりやすくなります。
たくさんの水で何度もゆすいでいた方は物足りなく感じるかもしれませんが、ここは、歯磨き粉の効果を高めるために少量1回にすることをお勧めします。
歯磨きは毎日するもの。そして歯磨き粉も毎回使われると思います。歯磨き粉の使い方を意識するだけで、無理なくご自身やご家族のお口の健康は守られます。ぜひ試してみてください。
越川 はるか 【歯科衛生士】
記事テーマ
歯は一生使う大切なものです。お子さんの歯はママしか守れません。「歯磨きはしなきゃいけない」から「歯磨きしよう」になるお話しをお伝えします。