息子も早いもので10歳の誕生日を来月に控えています。それは、私も母になって10歳年を重ねてきたということでもあります。
「アラフォー」とか「ナントカ女子」など、いくら綺麗な言葉で飾ってみても、私自身にはしっくりこないんです。
「中年」という潔い響きは結構好きなのかも。
今ありのままの年齢を認める。
地に足がついている感じが案外、疲れない。
私らしい生き方とも言えます。
この記事を読んでくださってるママは、年代もさまざまだと思います。
私も「40代かぁ・・・、自分には遠い未来のように感じる。」と思っていたのがつい昨日のことのよう。
今回は心と体を元気にするような本を読んでみたいと思って、ついでにダイエットもしたいなと目論んでおります。
角田光代さんの『なんでわざわざ中年体育』(文藝春秋)に注目。
今回もアクティブ読書を進めてまいります!
角田光代さんは習慣を継続することがすごく上手な方だと思いました。
小説を書くことも平日の9時から17時という会社にお勤めのようなルールがあるそうです。
週末にはランニングを欠かさず、フルマラソンの大会にも何度もエントリーして完走しています。
この本は、「体育」と言っても、入門的なものは何もありません。
内容も、マラソンやトレイルランニングがメイン。
全てがガッツリ、本格的です。
タイトルの敷居の低いイメージからは裏腹に・・・。
角田さんは東京マラソンや、毎年の那覇マラソン、その上、山道を駆け抜けるトレイルランニング、日本はもちろん世界の旅ランまで、華やかに駆け抜けていきます。40代でもここまでできるんだと元気をもらいました。
途中苦しくて私ならもう2度と行かないだろう・・・と思うような経験もたくさんしていらっしゃるのに、またエントリーしてしまう底力。
次々と新作や名作を発表していく作家としての生き様にも通じていて、一ファンとして改めて惚れ惚れしてしまいました。
頑張っているのに、どこかゆるっと力が抜けた感覚も魅力です。
角田さんは小説だけではなく、エッセイも面白い!
大会のフードの提供などのお楽しみ、大会のあるあるネタ、旅ランの魅力、ラングッズの披露など、これを読むと走りたくなってしまいます。
角田さんも走り始めた頃は1km、3kmと徐々に距離を伸ばして長距離を走り切る体力がついたそうで、そういうのを知ると、「私にもできるんじゃないか・・・。」という幻想を抱いてしまいます。
私の親友で、ランニングを始めて1年でフルマラソンの大会に参加して、サブフォー(フルマラソンで4時間のタイムを切ること)の記録を出している素敵女子がいます。
その言葉すら知らない私は、彼女から「サブフォー」の何たるかを教えてもらいました。
かの村上春樹さんも『走ることについて語るときに僕の語ること』(文春文庫)でご自身の作家として、そしてランナーとしての生活をエッセイに綴っていらっしゃいます。
角田さんや村上さんの共通点は、書くことと走ることも独自のペースがあり、お仕事とランが互いに良い影響を与え合っていること。
走る習慣は、素晴らしい作品を生み出すリズムを生み出しているような印象です。
さて、私もこの本を読んだことをきっかけに始めます。
ランニング!
私の現在の体育状況ですが、2012年から月4回だけのスポーツクラブ会員です。
当時は自分の時間を作ることが難しい状況でした。毎日通勤と息子の保育園の送迎、もしくは持病の通院の日々。
仕事はデスクワーク中心。
そこで、運動不足とストレス発散のために、「時間がないを言い訳にするのは、もうやめよう。」と一念発起し、スポーツクラブに入会しました。
ただ、運動音痴なので、いろんなプログラムに参加しても目が回って貧血を起こしてしまいます。エアロビクスはどんなに頑張っても繰り返すステップに追いつきません。ヨガはポーズによって血が下がってしまってフラフラしてしまうし、どうしたらいいのか? マシントレーニングは飽きてしまって、全然合わない。
そんなときに、ZUMBAと出会いました。インストラクターの動きに合わせて見よう見まねで踊ればよく、間違ってもノリで全然恥ずかしくないですし、汗が噴き出してものすごい運動量です。
短時間しか通えないので、このエクササイズは自分にぴったりでした。そこから現在まで5年間も週1回通って、そのあとのピラティスも参加しています。
これにプラスして、現在は他のZUMBAインストラクターさんのところで予定が合うときに参加して、いい運動習慣となっています。
下の写真はZUMBA1時間の万歩計。
ステップをどれだけ踏んだのか、すごい運動量です。
これまでの私の体育遍歴は以下の通りです。
10代は、剣道とテニス。
20代の頃は、ダイビング、スノーボード、テニス、カヌー、パラグライダー。
30代は卓球を少し。
どれも、道具が必要なものばかり。
剣道の防具やダイビングの機材一式にウエットスーツ、ドライスーツまで持っていて、スノーボードはボードとブーツ、バインディングなど。
かさばるので収納にも困ります。
機材以外にも資格や昇級、スペシャリティ取得や、ツアー代など、何かとお金がかかります。
今は運動に必要なのは、ウェアとシューズだけ。
汗をかいたら洗って終わり。このシンプルさに最近は惹かれます。
『なんでわざわざ中年体育』を読んでさらにランニングを始めようかと思ったきっかけは、中年になると代謝が落ちて、今まで普通に食べていた食事量でもお肉になっていくという悲しい現実に直面したからです。
あと、スポーツクラブ通い以外は案外動かない生活を送っていること。
産後ダイエットで自宅でダンベル運動と、赤ちゃんの息子をベビーカーに入れて2時間ぐらいお散歩して16kg痩せてすっきりしたのですが、今は4kgほど戻ってしまいました。
3kg痩せて元に戻らないと、これまでの服が着られない、気持ち的にすっきりしないなどの弊害が。
さて、どれだけ続くかわかりませんが、ファストファッションを駆使して上から下までウェアを揃えてみました。
花粉症も小康状態ですので、そろそろ走り出してみたいと思います。
いつか大会にエントリーする日を夢見ながら、まずは5km走り切る体力をつけていきたいなと思います。
今後、どうなっていくかは未知数ですが、また報告させて頂きます!
【今回のキラリ本】
角田光代 著
『なんでわざわざ中年体育』(2016)
鶴田 名緒子 【+Sleep(プラススリープ)代表 睡眠健康指導士・睡眠改善シニアインストラクター】
記事テーマ
読書の楽しみはページを開いていくだけでワクワクするような世界に飛び込めるところにあります。育児の合間に手に取りたくなる、読書が苦手な人にも興味を持ってもらえるような本の読み方や、いつどこで読書をするのかというシチュエーション、おすすめの本の感想など、様々な視点から読書体験をご紹介します。1冊の本から人生を味わい深く輝かせていきましょう。