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【ママのための自分育てコミュニケーション講座10回目】「胎児期の記憶」/2017年6月

人生の記憶の始めは胎児期から
インナーチャイルドは、大体10歳位までの記憶で形作られますが、
それは生まれてからの記憶だけではなく、生まれる前のお母さんのおなかの中、
胎児期から始まっています。
 
胎児の動きを観察し、機器や検査法で胎児を対象とした心理学的な研究を胎児心理学といいます。
 
その研究では、胎児の情動や記憶、さらには胎児が盛んに活動し学習することが明らかになってきました。
そのことで人生の記憶の出発点は胎児期から始まり、胎児期の重要性が再認識されています。
おなかの中の赤ちゃんは五感で記憶している
妊娠5カ月目位には、身体や脳の機能が発達し、耳(音)・鼻(におい)・口(味)・皮膚(体感覚)でおなかの中の情報を感じることができます。
 
動画や映像で胎児が大きな音にびっくりする反応があったり、心地よい音楽を聴いていると動きが静かになったり、お母さんと赤ちゃんは一心同体のように影響を与えあっているのを妊娠中に感じた方も多いでしょう。
 
生まれてから妊娠中におなかの中で聴いていた音楽を流すと、寝つきが良かったり、家族の声に反応してそちらの方を向いたり、その反応は胎児期の記憶に基づいているようです。
 
2~3歳になって話ができるようになって、胎児期の話をするお子さんもいますが、
その表現が曖昧だったり、うまく表現できないために以前は,お子さんが話してくれても大人にはなかなか理解できずにちゃんと話を聴いてあげないと、お子さんが話をしなくなるということもありました.
 
最近は胎児期の記憶についての理解が進み、大人がきちんと聞いてあげると
 
「お母さんのおなかの中は明るかったよ」
「いつもこの曲聴いていたよね」
 
とおなかの中の記憶を話すお子さんも増えてきています。
 
お子さんに胎児期のことを聞いてみて、もしお話ししてくれるようでしたら、
さらに深いつながりを感じることができるでしょう。
インナーチャイルドセラピーで胎児期記憶を開放する

催眠療法では、インナーチャイルドへ退行していくと、胎児期のイメージが浮かびあがることがありStockSnap_48URC0M7Y2.jpgのサムネール画像ます。

 

ご自身がお母さんのおなかの中にいたときのご家族の気持ちや胎児の自分が感じていたことを感じることができます。

 

そのイメージは人それぞれですが、セラピーの中で
 
「大人になった私は母が嫌いだけど、妊婦の母は自分を大切にして生まれてくるのを楽しみにしてくれている」
 
と感じ、母に対してのネガティブな感情が変わったり、
 
「今、自分が感じている不安や緊張は、妊婦の母の気持ちをそっくりそのまま自分も同じように感じている」
 
と気づかれ、その思いをもう自分が感じる必要はないとわかり、原因が分からなかった不安な気持ちを解消された事例もあります。
 
 
記憶とは不思議なもので、顕在意識(認識できる意識)では、思い出せない, 又は、信じられなかったとしても、深い記憶が現在にとても影響していることを再認識させられます。
胎児と対話もできる
産婦人科医の池川クリニックの池川明先生は、またそれとは違う視点で「胎内記憶」の研究をされていらっしゃいます。
 
池川先生は妊婦さんの依頼により, 妊娠中の胎児とお話(ダウジングやリーディング)をしてたくさんの気づきを得られています。
 
その中の一つのエピソードにお母さんが急遽、帝王切開になることに対してとても気落ちされていて, 妊婦さんに赤ちゃんにそれを聞いてほしいと言われ胎児にお聞きになったそうです。
おなかの赤ちゃんに聞いてみると「帝王切開でいいよ」と言ったそうです。
 
ちょっとにわかには信じられない話かもしれませんが、胎内記憶研究がこれから進んでいくとたくさんの謎が解けてくるかもしれません。
 
池川先生は「産み方は、なんでもいいんです。自然分娩や帝王切開等の方法ではなくて、一番の胎教は子どもが30歳位になって幸せでいられることなんです」とおっしゃっています。

 

 

【まとめ】e0f22d6017429b54047c5e2bc85a0fa0_s.jpg

 

1、 インナーチャイルドは胎児の記憶からある
 
2、 お子さんが胎児期のことを話したらきちんと聞いてあげる
 
3、 胎児期退行して自分の胎児期を再体験することで現在の問題が楽になることがある
 
4、胎内記憶の研究が現在進みつつある
 
 
 
いかがでしたか?
 
胎児期の記憶は大人になればほとんど覚えていませんが、母の胎内で確かに私たちは育ってきたのです。
セラピーを受けられた方の多くは、胎内は守られている感覚が得られて、母の愛情と親子の深いつながりを感じることができます。
 
現在、妊娠中で大変な思いをされていらっしゃる方は、時々赤ちゃんに話しかけて赤ちゃんとお話してみてください。体調やご気分が楽になる方法を教えてくれるかもしれません。
 
 
 
参考文献
発達心理学 (キーワードコレクション) 安藤 寿康 (著)
胎内記憶でわかった 子どももママも幸せになる子育て「もって生まれた才能」の伸ばし方 池川明(著)

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藤原 万梨子

藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。

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