ハッピー・ノート.com

【ママのための自分育てコミュニケーション講座7回目】「たくさんスキンシップしよう!」/2017年4月

人との触れ合いによって人は育つ
感情とスキンシップについてお話しします。
 
人の抱く基本感情には、喜び、信頼、心配、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、予測 があります。
主な感情は大体4歳位までに形成されるといわれていますが、この感情のコントロールができるようになる過程は親や養育者の関わりがとても重要です。
 
赤ちゃん期は本能のまま感情を表現して、親や養育者が抱っこしたり、あやしたりして、スキンシップを取ることで赤ちゃんは安心し、落ち着いてきます。
泣くという行為は言葉の話せない赤ちゃんの唯一のコミュニケーション方法で、それを無視すると子どもの命に大きな影響を与えるという実験がありました。
 
とても悲しい実験ですが、13世紀ローマ帝国フレデリック大王(フリードリヒ2世)が、生後間もない赤ちゃんを50人集めて行った実験。それは、おむつ替えやミルクは与えても、ふれあいや反応を一切しないで赤ちゃんを育てる実験です。
 
・赤ちゃんが目を見ても、目を見ない
・赤ちゃんが笑いかけても、笑わない
・赤ちゃんに語りかけない
 
その結果は、全員が1歳前に亡くなったそうです。
この実験からわかるのは、栄養だけを与えても人は育つことができず、人との触れ合いによって人は育つということです。
幸せホルモン「オキシトシン」が鍵
赤ちゃんとのふれあいで、お母さんと赤ちゃんには幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
「オキシトシン」は副交感神経を刺激し、成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、子どもの頃に心地よい思いを与えられてオキシトシンが脳内でつくられた子どもは、成人してからもストレスに強い脳になるといわれており、逆に足りないと衝動的に攻撃する傾向が強いという調査結果もあります。
スキンシップは子どもの成長と感情の発達、感情のコントロールに重大な影響をもたらす心と身体の栄養です。
オキシトシンは、赤ちゃんだけでなく、お母さんにもたくさんの良いことがあります。
 
 ◆オキシトシンの働き
1、人への親近感、信頼感が増す。(母性本能が強くなり親子の絆を深める)
2、幸福感、心の安定を高める
3、血圧の低下、心拍の減少、ストレスホルモンの血中濃度を減らし、心が癒されストレスが減る
4、痛みに対する耐性が増す、学習効率を高める。
5、不安や恐怖が減る
6、記憶力が増す
7、ばい菌やウイルスへの感染症の予防になる
 
赤ちゃんと触れ合うこと以外にも、異性やペットと触れ合うこと、人に親切にすることでもオキシトシンが分泌されるそうです。
親との触れ合いがたりないと様々な問題が
ネグレクト(育児放棄)という虐待をご存知でしょうか?
フリードリヒ2世の実験のように、子どもに関心がない、または関心が薄く、子どもに無反応や必要最低限の育児をしていない(食事を与えない、不衛生である)状態です。
 
現在では、親の携帯電話依存による隠れネグレクトというものも問題視されています。
それは親の問題意識が薄く、子どもが思春期になって問題行動が現れることがあります。
 
そのような環境で育った子どもは、人との接し方の問題や自分には価値がないと心の深いところで感じています。
その感情はインナーチャイルドセラピーにいらっしゃる方は、ほとんどの方が感じています。
 
「コミュニケーションに自信がない」
「自分に自信がない」
「転職を繰り返す」
「結婚やパートナーとの問題」
「自分の感情がわからない」
「子どもが苦手」
 
など、様々な面に影響が現れます。
「ありのままの自分でいいよ」と言われても「ありのままの自分ってなに?」となってしまいます。
ゆるゆるとリラックスし、やりすぎない

そのような方は、もう一つの幸せホルモン(心の安定)のセロトニンが分泌される以下のことをお勧めします。

 
1、心地良い音楽を聴くroger_img020.pngのサムネール画像
2、トリプトファンを含む食べ物(乳製品(牛乳、チーズなど)大豆製品(納豆、豆腐、味噌など)魚類(カツオ、マグロなど)ナッツ類(ピーナッツ、アーモンドなど))を摂る
3、朝のウォーキング
4、身体を動かす(緩めのヨガ、フラ、カラオケ)
5、太陽の光を浴びる。自然と触れ合う
 
行なう場合のポイントは、やりすぎないことです。
ゆるゆるとリラックスするくらいが丁度いいです。
心の安定ができていないときは、なんでも頑張りすぎ、やりすぎる傾向になりがちですから、
ほどほどに楽しむ程度を心掛けてください。
スキンシップは時間の長さではなく気持ちを伝える
もし、あなたのパートナーにその傾向があるのでしたら、優しい配慮が必要です。
そのような方にとって子育ては辛いものになっています。
しかし子育ては、それを癒していくことができる大切な時間なのです。
 
私の場合は、ネグレクトで育ったため、私にとって初めての子育てはとても辛いものでした。footer.png
でもあるとき、子どもを抱っこしていたら
「私が子どもを抱っこしているのではない。子どもが私を抱きしめてくれているんだ」
と感じたことがありました。
私の辛い気持ちや不安な気持ちを子どもが一緒に抱きしめてくれていると感じたら、
「自分は一人ではない」と心から思えて、子どもがとても力強い存在に感じました。
 
仕事でお子さんと一緒にいる時間が少なくて・・・
という方は、時間の長さではなく、密度だと思ってください。
一緒にいられる時を大切に、寝ている時間でも背中を軽くさすったり、子守唄を歌ったりスキンシップはできます。
「あなたのことを大切に思っている」ということが伝われば子どもは安心できます。
 
ご自分も一緒に抱きしめている気持ちでお子さんを抱きしめてあげてください。
 
●参考文献:Plutchik「感情の輪」
●参考: ホルモンについて理解し健康になるブログ

Information/お知らせ

logo_1.pngのサムネール画像のサムネール画像・ブログ http://ameblo.jp/hipuno-navi/

日本親子コミュニケーション研究所

 https://www.facebook.com/oyakocommu/

Mama's profile/プロフィール

藤原 万梨子

藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。

Vote/この記事に投票しよう

Evaluation/この記事のみんなの評価

lightbulb_outline

なるほどそうか!役に立った

0

favorite_border

わかる!わかる!共感した

0

feedback

この記事へのコメント

0

Comment/この記事にコメントしよう

Archives/藤原 万梨子さんの記事一覧

最新記事

記事一覧を見る

注目トピックス

トピックス一覧を見る

Weeklyゴーゴーリサーチ