3、お子さんの動作を真似る
では、もう少し大きくなった小学生~思春期の頃、自己主張が強くなってくる時期がきたら、お子さんの使う言葉を大切にしてあげましょう。
自分を理解してほしい、わかってほしい欲求が強くなってくると「うん、うん」とうわの空でおざなりに返事をしているとお子さんは
「ちゃんと聞いて!」と怒り出すことありませんか?
それは、大人同士でもそうですが、いい加減な返事をされると自分を大切にされていないと感じてしまいがちです。
忙しい時には何かをしながらや、目を見て、顔を合わせて話が聞けないこともありますよね。
そういうときは、目や顔を合わせられなくても、お子さんの言っているポイントの言葉をオウム返ししてあげるだけで、ちゃんと話を聴いてくれている感じがお子さんに伝わります。
カウンセラーが信頼関係を作るコツでもある「言葉を変えないでそのまま返す」オウム返しがポイントです。
例えば
子「今日、先生にすごい!って褒められたよ。」
大人「よくできたのね。良かったね。」
子「そうじゃなくて、すごい!って言ってくれたの!」
「すごい!」と「よくできた」は同じようなことを言っているようですが、感覚的に違ってしまいます。
お子さんは「よくできた」と言われたのが嬉しいのではなくて「すごい!」という言葉が嬉しかったのでしょう。
聞いている人はどちらも同じだと自分の感覚にあった言葉に無意識に変換してしまっていることがあります。
「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、些細な違いでも、同じ嬉しさを共有した感じが薄らいでしまいます。
言葉の言いかえをしないでそのまま「すごいって褒められたのね。良かったね」と返してあげた方が、目を見て話せないときは感情を共有してくれたように感じます。
ちぐはぐなコミュニケーションが何度か続くと、子どもは自分のことを大切にされていないと感じてコミュニケーションがうまくいかなくなったりします。
本当は大人は子どもを大切に思っているのに誤解されてしまうのは悲しいですね。
言葉を変えずにオウム返しするだけで、コミュニケーションがうまくいきます。
ぜひ、お子さんやパートナー、ご家族にお試しください。ただそれだけでも関係が良くなっていきますよ。
いかがですか?
職場やママ友同士のコミュニケーションも同じようにしていただくだけで友好な関係ができます。
4つのポイントはとても簡単で効果的です。
コミュニケーションが上手な方は自然にこの4つをされていたかもしれませんね。
親をそっくり真似してお子さんは育ちますね。
あまり神経質にならずに、気がついた時に楽しんで使ってみてくださいね!
藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】
記事テーマ
『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。