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【ママのための自分育てコミュニケーション講座2回目】無意識のパターンの裏にいるインナーチャイルド/2017年2月

独り言(内部対話)でわかる思考パターン
「インナーチャイルド」は、深層心理に記憶され、無意識に今の行動や判断の基盤になっているとお話ししましたが、
インナーチャイルドの気持ちは、現在の思考パターンの裏側に隠れています。
 
思考パターンは、大きく二つ『ポジティブ』か『ネガティブ』にわけられますが、
何か問題が起こったときの頭の中で
無意識につぶやいている独り言(内部対話)でパターンがわかります。
 
▼以下のような独り言が聞こえてくる方は、比較的問題が起こってもうまく乗り越えていける
ポジティブな思考パターンをお持ちの方です。
 
「大丈夫、何とかなるわ」
「誰かに協力してもらおう」
「ちょっと待って、少し冷静に考えてみよう」
「なんだかんだ言っても結局、私、いつも何とかできちゃう人だから」
 
 
▼一方、以下のような独り言が聞こえるようであれば、
ネガティブな思考パターンをお持ちかもしれません。
 
「なんで、いつも私ばっかり・・・」
「嫌だな、でも断れない・・・私が我慢すれば・・・」
「なんで私が、そんなこと私にできるわけない」
「きちんとしなきゃ、きちんとできないと何を言われるかわからない」
「きっとみんな私がやればいいと思っているのよ。いつもそうよ・・・ずるい」
「私がやらなきゃ!頑張ろう!」
 
・自分をだめだと思う
・人目が気になる
・細かいことにくよくよする
・他の人と比べてしまう、完璧主義
・嫉妬する
・自分ばかり損している気がする 等
 
不満、不安、不信感、不足感と、自己否定という満たされない気持ちがその独り言の裏にあるのです。
 
このパターンは「親も同じ性格だから遺伝子を引き継いでいるから変えられないのでは?」
 
と思われるかもしれませんが、親からその要素は引き継いでいるかもしれませんが、
例えば、兄弟姉妹がいたとして、全員がそのパターンを持っているわけではありませんよね。
 
育つ過程で、親や養育者の思考パターンを無意識に真似てしまったのかもしれませんし、
しつけという形でそのように教えられたのかもしれません。
 
インナーチャイルドというのは、小さい頃に無意識に身につけたパターンの人格ともいえます。
「私がやらなきゃいけない!頑張ろう!」ってポジティブなだけじゃない
一見、ポジティブな言葉「私がやらなきゃいけない!頑張ろう!」ですが、
どの場面でもいつもこのパターンを使い続けているとどうなるでしょうか?
 
一人子育ての難しさや歪みが様々なことで子どもにも影響する可能性があります。
 
そして、このパターンは日本においては代々引き継がれている根深いパターンの一つです。一人ぼっち.jpg
 
私がカウンセリングさせていただく方々でも多くの方がこのパターンを持っています。 一人で頑張ることの裏には、
 
「頼ってはいけない」「人は頼りにならない」
「頑張れない自分は弱い」「弱音を吐いてはいけない」
「試練を一人で乗り越えたらきっとよい未来がある」等
 
小さい頃に言われた言葉を信じているインナーチャイルドが心の奥深くで
自分を守るために頑張っているのかもしれません。
 
私自身、小さい頃に親に頼ることができない環境で育ち、育ての親は戦争を生き抜いた厳しい養母でした。
 
「あなたの親は頼りにならないんだから、一人で生きていけるように頑張らないといけない。人を信じちゃいけないよ」
 
とことあるごとに言われて育ち、それがあまりにも当たり前で、子どもの頃から人に甘えることが下手で、
人に頼ることが悪いことと信じていました。ですから、結婚しても夫に頼ることが苦手でした。
 
離婚してシングルマザーになってみて、現実的に人に頼らなければいけない状況になってもどこかで誰かに頼ることに抵抗があり、素直になれず
 
「私はなんて弱い人間なんだ」
「いつまで頑張ればいいんだろう」
 
と自分を責める独り言が多かったように思います。
当然、その状態での子育ては辛くて、子育てを楽しむこととは程遠く、子どもにあたってしまったり、
無気力になったり不安定な日々を過ごしました。
 
そんな中、インナーチャイルドセラピーを受けたことによって自分の本当の気持ちに気がつくことができ、
少しずつですが、気持ちが楽になっていきました。
 
そうすると子どもが本当に可愛く思えるようになり、自分自身も好きになっていきました。
無意識パターンを手放したい時は自分のインナーチャイルドに話しかける
シングルの方や頼る人が近くにいない場合は、一時的には
「私がやらなきゃ!頑張ろう!」という気持ちは大切ですね。
 
子どもが可愛いからこそ頑張れること、乗り越えようという気持ちが出てくるのも当然です。
 
ですが、少し状況が落着いたり、頑張っていることに辛さが出てくるのでしたら、
立ち止まって、気の許せる友人や近くの人に相談したり、公的な支援を受けたり、誰かに「助けてほしい」と言ってください。
 
それはあなたが弱いのではなく、子どもを守るためだと考えてください。
 
また周りにそのような方がおられるのに気づかれましたら、その方に優しく話しかけて
「私もそうなんだけど・・・よかったら話、聴かせて」とさりげなく声をかけてみてください。
 
もし「一人で頑張るパターン」を手放したいと思われるのでしたら、
次のようにインナーチャイルドセルフケアを行ってください。

クマと一緒.jpg1,一人になれる場所、夜寝る前にぬいぐるみやクッション等を抱いて小さなころの自分をイメージして
「私(小さい頃の呼び名○○ちゃん)は本当はどうしたいの?どうしてほしいの?」と心の中で呟いてみてください。
 
2,心を静かにしていると心に浮かんでくる気持ちが感じられてきます。
例えば「もっと私を大切にして」「もっと自由にして」
などの言葉や感情を感じたら
「教えてくれてありがとう。今まで気がつかなくてごめんね。これからはあなたをもっと大切にするね。」
と伝え、小さい自分を抱きしめるようにぬいぐるみやクッションを抱きしめてください。
 
3、何も感じなくてもできるだけ続けてみてください。
何かしらの感情を感じるようになるかもしれませんし、
感じなくてもだんだん気持ちが楽になっていくまで続けてください。
 
 
普段意識することがない無意識のパターンを変えるのは、インナーチャイルドとコンタクトをとり、
受容し、安心させてあげることが大切なのです。
 
ネガティブなパターンの背後にいるインナーチャイルドは小さい頃には必要だった肯定的な目的(親の言うことを守ること)を持っているのです。 
 
孤独なインナーチャイルドは気がついてくれること、理解してくれることを待っています。
 
自分育てと子育ては同じで、素直な子どもの気持ちに寄り添い、安心感を与えることなのです。
 
焦らずにゆっくりとお子さんが育つのと同じように時間と愛情を与えていきましょう。
 
いかがでしたか?
この方法は心理療法では長年使われている方法で、広範囲に有効です。
 
温かな眼差しを自分に向けることができると周りの人達にも同じように接することができるようになり、
人とのコミュニケーションが楽になりますよ。

Information/お知らせ

・ブログ http://ameblo.jp/hipuno-navi/

・日本親子コミュニケーション研究所  https://www.facebook.com/oyakocommu/

Mama's profile/プロフィール

藤原 万梨子

藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。

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