パパが携帯を見ながらうわの空だったり、適当に返事をしていると、ママは
「家にいてもゴロゴロしているだけなら余計にイライラするから、ダンナはいない方がマシ」
ということになってしまいます。
それとよくあるのが
パパ「いわれたことはちゃんと手伝っているよ」
ママ「手伝うって、なに?私がやるのが前提になっているのがおかしい」
というパパの思い込みにイラッとしたり、
「ちゃんと聞いてあげているのに奥さんは機嫌が悪くなる。どうしたらいいかわからない・・・」
というパパのお悩みです。
それはひとつには、男性脳と女性脳の違いがあります。
男性は悩みを聞くと問題を解決しようとするのですが、女性は悩みを解決したくて話しているのではなく、根本的には女性は話を聞いてもらうことで自分の気持ちをわかってほしいのです。
男性は答えを求めてしまいがちですが、女性は答えを求めていません。
ママの話を聴くときは、パパは答えを探そうとせず、心を込めてママの話を聴いてください。
そうするとママの表情が優しくなり、それがお子さんにとっても大きな愛情のプレゼントになります。
パパがなるべく家事育児に積極的に参加して、ママの栄養不足、睡眠不足を解消できるようにしてください。
半年から1年くらいで子どものいる生活に慣れてママの体調が落ち着いてきます。
この時期の夫婦のコミュニケーションが他の時期よりも大切なのがおわかりいただけましたでしょうか。
またパパにとってもこの時期に子育てに積極的になることで良いことがあります。
男性も子育てをするとママのように幸せホルモンのオキシトシンが分泌されて、幸せ度が上がります。
それがひいては包容力をアップさせて仕事にも良い影響があったというパパさんの声も多くあります。
子どもと密接に関われるのはほんの10年くらいしかありません。
それぞれの家庭によってやり方は千差万別です。
ママがパパや他の人には手を出してほしくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、孤育て(一人で子どもを育てること)がデメリットにならないようにご家族でコミュニケーションを良くしていきたいものです。
多くの人と関わりながら成長することはお子さんにとって、コミュニケーション上手になる大事な要素です。
次回は、ママが産後うつにつながる人間関係や家族関係の影響についてお話ししたいと思います。
〔参考文献〕
NHK「NHKスペシャル ママたちが非常事態!?最新科学が迫るニッポンの子育て」
山本ユキコ著 「出産・育児ママのトリセツ」 忘羊社