これまでママやパパの中にあるインナーチャイルド(子どもの頃の記憶の擬人化)について「発見する方法」「癒す方法」と、これから育っていくお子さんのインナーチャイルドが明るくて、元気で自信を持って育つためにどのようなコミュニケーションがよいのかをお伝えしてきました。
子育て期はパパやママご自身も育つ過程でつくられたインナーチャイルドも刺激されて成長できる時期です。 童心に戻って心の中で何かザワザワしたり、胸があたたかくなったりたくさん感動に出会えます。
ぜひ、心を開いてたくさんお子さんと触れ合ってくださいね。
さて、今回からはメンタルスペース心理学の考え方からインナーチャイルドについてお話ししたいと思います。
メンタルスペース心理学とは「心の空間心理学」つまり自分の過去の経験を保存している記憶の場所です。
それは脳の中の地図、パノラマ風景のように空間とそこに記憶している人物像の配置によって人間関係性を記憶しているのです。それを基にして人は社会を見ていることをソーシャルパノラマとよんでいます。
ではご自分の心の空間を知る方法をご紹介します。
心静めて(目をつぶってもいいです)心の中の感覚を感じて、以下の質問について感じてみてください。
1、 あなたのパートナーの名前を呼ぶとどこにいるような気がしますか? 感覚的に右側にいるような気がしますか? 左側、目の前、後ろ、斜め前などどちらの方向にいるのかを感じてみてください。
2、 次にその位置はどのくらい離れていますか? 近いですか? 遠いですか?
3、 表れたパートナーはどちらを向いていると感じますか? あなたを見ている?右を向いている? 左ですか、後ろ向きですか?
4、 ご自分とパートナーの目線の高さを比べてください。実際の体の大きさではなく、心の眼差しの高さです。体が大きくても心の目線があなたと同じように感じられているなら目線は同じ高さとします。心の目線が自分と比べて高く感じますか、低く感じますか?
いかがですか、心の空間のパートナーの位置と姿が何となくイメージできましたか?
心の空間にイメージが表れる位置があなたにとってなんらかの意味のある位置なのです。
仮に、その位置をイメージの中で動かしてみてください。遠くにしたり、近くにしたり、位置を変えると居心地が悪かったり、違和感を感じたりしませんか?
何となくイメージ上だけの位置だと思われるかもしれませんが、実はあなたの中にパートナーの定位置があるのです。これは普段意識することがなく、この無意識の位置が現実の人間関係と関連があるという研究なのです。
この心の空間の記憶ができはじめるのは、胎児の頃から感覚器官が成長するにつれて母の胎内から記憶されはじめ、体験を重ねていくにつれてその記憶を脳内のパノラマに上書きして自分のオリジナルの社会の縮図が更新されていきます。
私たちは過去の記憶のデータ(経験データ)を今の現実に照らし合わせて判断しています。
その脳内の記憶のパノラマの中に幼い頃の記憶の擬人化、インナーチャイルドの場所を見つけることもできます。
まだ知られていない方法だと思いますが、いかがでしたでしょうか?
次回は、実際の事例をご紹介したいと思います。
▼家族パノラマの調査を行っています。あなたのパノラマを書いていただき、その位置を見ながら関係性を無料で解説いたします。 ご協力いただける方は、ホームページから連絡をお願いいたします。
藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】
記事テーマ
『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。