子どもの寝る時間はそれぞれの家庭によって様々です。特に働いているお母さんの場合、保育園から帰ってきて、夕食・お風呂などなど…慌ただしい時間が過ぎていきますよね。
ついつい子どもたちが寝付く時間が22時前後になってしまうこともしばしば。
早寝・早起きした方がいいことはわかってはいるけれど、いったい何時に寝かせたらいいんだろう???
新学期が始まる時期だからこそ、睡眠の生活習慣を見直してみましょう。
成長期にある子どもの睡眠は心とからだの発達と大きく関係があります。子どもの成長にかかせないホルモンは深い睡眠中に効果的に分泌されます。
人は夜になると眠くなり、朝になると目を覚ますという体内時計ももっています。朝の光を浴びることでリセットされ、1日がスタート!
『光』でからだに、朝ですよ!夜ですよ!と伝えるので、TVがついた部屋や明るい部屋での寝かしつけはNGなんです。昼間はたっぷり光を浴びて活動し、夜は夜更かしせず暗く静かな場所で眠るという生活リズムを作ることが大事になってきます。
また、乳児期・幼児期は体力を回復させるためにも昼寝を含めた充分な睡眠時間が必要となってきます。睡眠時間が少ないと、免疫力も落ち、体調が不安定になってしまうこともあります。
同じ「10時間睡眠」でも夜9時~朝7時まで寝ているのと、夜11時~朝9時まで寝ていることでは意味が全く違ってきます! 同じ睡眠時間でも、朝寝坊だと体内時計が合わせにくくなって、昼間ボッーとしたりいらいらしたり慢性の時差ボケ状態になってしまうのです。
そのような状態で学校に行っていたら…
情緒の安定と成長のためにも、幼児期のうちに生活習慣としてリズムを作ってあげましょう。
「早く寝なさい!」と眠くなっていないのに早寝をさせるのは至難の業…早起きをさせ続けることで、早く眠くなるので早寝につながります。早寝は、早起きと日中の活動がポイントです。
まず、少しずつ起きる時間を早くしてみてくださいね。起きる時間の少し前から、カーテンを開けて『光』を入れて朝であることを脳に教えてあげるといいでしょう。朝日が入らないお部屋の場合は、電気でもOK。
小学校に入学するときに見直そう…ではなく、乳児期からの習慣がリズムをつけやすくなりますので、暖かくなるこの春の時期からぜひチャレンジしてみてくださいね♪
青木 美和子 【保育園看護師、ベビーマッサージ講師】
記事テーマ
「この時期、何に注意したらいいの?」「どう対処したらいいの?」など、乳幼児に対する季節ごとの保健情報や保健教育について、ハッピーノート.comの『ほけんだより』としてわかりやすく発信していきます。ご家庭で取り入れるヒントにしてくださいね。