少しずつ発症のうわさがちらほらと耳に入るようになってきたインフルエンザ。保育園・幼稚園や小学校など集団生活をしている子どもたちは、感染のリスクも高くなってきます。年齢が低い子どもや免疫疾患を持つ子どもの場合、重症化してしまう可能性もあるので予防をしっかりとしていきましょう!!
10月に入り、ほとんどの医療機関で予防接種が受けられるようになっています。予防接種についていろいろな疑問もある場合は、しっかり医師に説明を受けましょう。
Q:予防接種を受けるとインフルエンザにならないの?
A:必ず発症を防げるわけではありませんが、インフルエンザ脳症などの合併症や重症化を減らすことができます。
Q:1度インフルエンザに感染したら、もうかからない?
A:インフルエンザには色々な型があります。同じA型でも香港A型、ソ連A型などがあるので1度かかってもまたかかる可能性もあるんです。
Q:早く予防接種をしてしまうと効果が早く切れちゃうのでは?
A:予防接種後、効果が出るまでに約2週間かかります。
その後効果は個人差もありますが5~6ヵ月持続します。
部屋を閉め切っているとウイルスの濃度が高くなっていきます。1時間に1回5分ほど、風の通り道をつくってあげてください。また、インフルエンザウイルスは乾燥した環境を好みます。湿度を60%ほどに保てるようにしましょう。
インフルエンザウイルスは飛沫感染・接触感染です。ウイルスの飛距離は1~2mといわれており、かかっている人の半径2m以内には近づかないようにすることが大切。ですから、流行時には人ごみへの外出も控えるようにした方がいいでしょう。
しかし、通園や通学で集団の中に入ることもあります。その際はマスク着用などで予防し、免疫力が落ちないように睡眠や栄養をしっかり取るようにしていきましょう。
青木 美和子 【保育園看護師、ベビーマッサージ講師】
記事テーマ
「この時期、何に注意したらいいの?」「どう対処したらいいの?」など、乳幼児に対する季節ごとの保健情報や保健教育について、ハッピーノート.comの『ほけんだより』としてわかりやすく発信していきます。ご家庭で取り入れるヒントにしてくださいね。