夏バテは、暑さによる食欲低下や食事の偏りによって疲労が溜まったり、倦怠感などをまねくものです。暑くなって気をつけるのではなく、暑くなる前から本格的な暑さを乗り越えることができるように日頃の食事に気を配るようにしましょう。そのためには、食事の消化吸収を行っている「胃腸」が元気に働く食べ方を意識し、日頃から食べる力を鍛えておく必要があります。
梅雨の時期でも、ジメジメとしていて「冷たいもの」を食べることが増えます。しかし、胃腸は体温と同じ37℃前後で活発に働きます。冷たいものばかり食べていると胃腸の動きを低下させてしまい、消化吸収不足を招き食欲低下や倦怠感などの不調の原因となります。胃腸の動きをよくするためには、①「しっかり噛んで」食べることができるもの、②温かいものを毎食、食卓に並べるようにしましょう。
馬明 真梨子 【管理栄養士・健康食育シニアマスター】
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「健康になりたい、健康でいたい」と想う健康志向の方々が増える一方で、「食」に関する様々な情報も増えて何が自分に合った食なのか判断できない方も多いです。お米を軸としたシンプルな「日本型食生活」はカラダとココロの「健康実現」へとつながります。お米の力、しっかり食べること、毎日続けることのできる食べ方の秘訣をお伝えします。