お湯呑やお茶碗の素材として、「磁器」と「陶器」があります。
「磁器」は、白く表面がつるつるしていてなめらかで、爪で軽く弾くと「キン」という高い音がするのが特徴です。
「陶器」は、温かみのある色で厚みがあり、爪で軽くはじくと低いくもった音がします。
薄手の磁器は熱が伝わりやすいので、手に持ったとき熱さを感じやすく、子どもが持つと熱さにびっくりして落としたりこぼしたりしてしまうことがあります。
子どもの手は大人より敏感なので、大人には熱くなくても子どもは熱いと感じることがあります。
そういう場合は、厚手の陶器の方が熱さが伝わりにくく持ちやすいようです。
ただし、磁器と比べて陶器の方が重さがあるので、お店で選ぶ際は実際に持ってみてあまり重くないものの方が、子どもには使いやすいです。
(写真: 子どもサイズの有田焼の磁器のお湯呑)
一般的には(大人の場合)、煎茶は磁器の煎茶用のお茶碗、熱いお湯でいれるほうじ茶や玄米茶は熱の伝わりにくい厚手の陶器のお湯呑を使うことが多いです。
次回は、煎茶用のお茶碗やお湯呑みと一緒に使う「茶托」についてお伝えします。
参考資料:『日本茶の図鑑』監修:公益社団法人日本茶業中央会、NPO法人日本茶インストラクター協会 マイナビ出版発行
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酒井 知子 【日本茶インストラクター】
記事テーマ
親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。