温かい煎茶をマグボトルに入れて持ち運び、数時間たって飲もうと思ったら酸化が進んで色や味が変わっていた、という経験があります。
ほうじ茶は色が変わりにくいので(赤味が強くなりますが)、ホットでもアイスでも見た目は大丈夫ですが、やはり数時間たつと味や香りは変化します。
夏なら、急須などでいれた煎茶やほうじ茶を氷で冷やし、冷たい状態にして酸化が進むのを止めるのも一つの手です。
常温や生ぬるい温度のものを入れておくと雑菌の繁殖も心配ですので、お気を付け下さい。
水出し煎茶や水出しほうじ茶もマグに入れても大丈夫ですが、どのお茶もできるだけ早めに飲んだ方が安全でおいしく飲めます(遅くともその日のうちに飲みきりましょう)。
幼稚園児以下の小さなお子様が飲む場合は、カフェインの少ないほうじ茶やカフェインレスの麦茶が良いです。
猛暑日やスポーツなどでたくさん汗をかく場合は、カフェインの含まれるものは不向きです。
カフェインは利尿作用があり、大量の汗をかくようなときには脱水の恐れがあるためです。
その際は、経口補水液やスポーツ飲料での水分補給が良いと言われています。
朝出かけるときに作ったお茶を小さめの水筒にいれて外出し、外出先で飲みきった後は、水筒を軽く洗って(可能なら)、新たにお茶を補充するのが理想です。
お勧めの補充の仕方を2つご紹介します。
1.「給茶スポット」でお茶を補充!
あまり知られていないのですが「給茶スポット」というものがあります。
2006年にスタートし、今は全国に広がっています。
ご自分の保温マグ(水筒)を持っていくと、日本茶専門店やカフェでお茶をマグに入れてくれるのです(有料です)。
お好きなお茶が選べるのも魅力です。
「給茶スポット」で検索すると、サイトから全国にある給茶スポットのお店の一覧が出ますので、お出かけ先で近くにあったらぜひ利用してみてください。
日本茶専門店ですと日本茶の情報やその季節のお薦めなども聞けますよ。
新しいお茶、お気に入りのお茶に出会えるかもしれませんね。
2.日本茶ティーバッグで水出し茶
茶舗オリジナルのティーバッグ(水出し茶専用でない普通のティーバッグ)など、上質なものは味も香りもよく、早くお茶が出るように工夫されていることが多いです。
洗った清潔なマグボトルにお水(浄水または軟水のペットボトル水)とティーバッグを入れて蓋をし、しばらく置いて水出し茶を作ります。
振るとより早く成分が出ます。
ちょうど良い濃さになったらティーバッグは引き上げてください。
水出し茶の場合もその日のうちに早めに飲み切りましょう。
3.手軽にペットボトル茶を補充
ペットボトル茶を購入しマグに移し替えておくと、冷たさや温かさはしばらくは保てます。
しかし移し替え時に雑菌の入る恐れもありますので、こちらも十分気を付けて早めに飲みきりましょう。
ペットボトルでも、産地ごとにこだわりのものが出ています。
知覧茶・足柄茶・狭山茶など、その産地にしかない、茶業センターなどで作られたオリジナルのペットボトル茶もあるので、ご旅行などで出かける際はご当地ペットボトル茶を試してみてはいかがでしょうか。
(静岡・牧之原の深蒸し煎茶を使用したペットボトル茶。SAなどでも販売)
保温マグは使用後は底まで洗える専用のブラシなどでしっかり洗って乾燥させて、次も清潔に使いましょう。
気軽にお茶と一緒に楽しく出かけてみてください。
次回のテーマは、「抹茶を使ってお菓子作り」です。
横浜・川崎の日本茶講座『和茶』では
「お家のお茶をもっとおいしく!」をモットーに
日本茶インストラクターが抹茶・煎茶・玉露など
気軽なスタイルで日本茶の文化を暮らしに取り入れるご提案をしています。
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酒井 知子 【日本茶インストラクター】
記事テーマ
親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。