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【親子で日本茶!⑳】新茶の楽しみ方のコツ/2017年6月

「新茶」と「ひね」

八十八夜の時期に摘んだ煎茶の「新茶」は、摘みたてフレッシュな清々しい爽やかな香りが特徴です。

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 (2017年5月7日撮影@狭山)

 

通年出ている煎茶も摘む時期は同じですが、ある程度加工してから保管しておき、その都度仕上げて出荷しています。こちらは味に深みがあるのが特徴です。

同じ生産者の新茶とひねを飲み比べるとその差がより感じられます。

 

新茶と区別するために前年生産された茶葉は「ひね」と呼ばれます。

見た目だけでは新茶かひねか区別するのは難しいので購入の際に店頭で聞くか、パッケージを参考にしてください。

 

「新茶」は摘みたての爽やかな香りと味を活かすため、ひねとは少し違う加工がされていたり、できるだけ新鮮なうちに新茶の特徴を楽しんでいただきたいという思いから、ひねに比べて賞味期限が短く設定されている場合が多いようです。

 

4月下旬~5月の新茶の時期に購入したものは、できるだけ早く、夏ごろまでにお飲みいただくのがベストです。

 

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(2017年産 狭山茶の「新茶」) 

 

「まだ去年のお茶がたくさん残っているから、それを飲んでから新茶を…」という声もよく聞きますが、そうしているとせっかくの新茶のフレッシュさを味わう時期が遅くなってしまいます。

 

季節や気温の影響で秋には深みのある味が好まれる傾向にあるので、フレッシュな香りと味は初夏から夏に楽しむのにぴったりです。

 

「ひね」の方が賞味期限が長いことが多いので、まずは賞味期限をチェックしましょう。

 

まだ「ひね」のお茶も賞味期限内で余裕があれば、新茶から先に開封して味わう、または、お茶を沢山飲まれる方なら両方開封して、「爽やかな新茶」と「深みのあるひね」を交互に味わうという通な楽しみ方もできます。 

「新茶」の楽しみ方

新茶の特徴であるフレッシュな香りを楽しむなら、いつもより少し高めの温度で短い時間で浸出してみましょう。

 

新茶のうま味や甘味を味わうなら…いつもより低めの温度でじっくり浸出してみましょう。

 

同じお茶の葉でも、温度や浸出時間(待つ時間)で味や香りが変わります。

 

お子様と一緒に、「化学実験」のような気分で楽しんでみたり、その日の気分でいれ方を変えてみてはいかがでしょうか。

 

★親子で楽しむ深蒸し煎茶のいれ方はバックナンバー【親子で日本茶!⑨】煎茶をいれよう をご覧ください

 

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(京都・宇治の普通煎茶の新茶を3種類いれて味の違いを楽しみました)

新茶も「水出し煎茶」に

新茶は味や香りだけでなく、色もフレッシュな鮮やかな黄緑~緑色です。

 

水出し煎茶にしてもきれいな色が出るので、急須がないご家庭でも気軽にお楽しみいただけます。

 

冷たい爽やかな水出し煎茶は暑い日のおもてなしにもぴったりで、苦渋味も少ないのでお子様も飲みやすい味です(注:カフェインはお湯でいれるものよりは少な目ですが含まれています)。

 

★親子で楽しむ水出し煎茶の作り方はバックナンバー【親子で日本茶!③】夏にぴったり!簡単「水出し煎茶」をご覧ください

 

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(京都・宇治の普通煎茶の新茶を「水出し煎茶」に)

 

この時期ならではの新茶をお家でのリラックス・リフレッシュの時間に楽しんでみてください。

 

次回のテーマは、「お茶と一緒に出かけよう!」です。

 

参考資料:『日本茶の図鑑』監修:公益社団法人日本茶業中央会、NPO法人日本茶インストラクター協会 マイナビ出版発行

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Mama's profile/プロフィール

酒井 知子

酒井 知子 【日本茶インストラクター】

記事テーマ

親子で楽しむ日本茶のある暮らし

親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。

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