「水出し煎茶」に必要なものはこちらの3つです。
1.容器・・・蓋つきの麦茶などを入れるピッチャー
おすすめは
無印良品「耐熱ピッチャー 小・0.7L」
(1リットルサイズもありますが、0.7リットルの方が底まで洗いやすいです)
もっとスタイリッシュなものが良い方には
ハリオ 「フィルターインボトル」750ml
水出し茶専用ボトルで、注ぎ口の中にフィルターが入っており、グラスに注ぐ際に茶漉しが必要ありません。
2.茶葉は「深蒸し煎茶」・・・茶葉の形状が細かいため比較的短時間で浸出しやすいです
「水出し茶用」にパックに入ったものも売られていますが、今回は茶葉の色や形状を見て楽しめるリーフティーを使用します。
水出しの場合、市販の「お茶パック」に茶葉を入れるのは、茶葉が開きにくく成分が出にくいためおすすめしません。
3.水・・・軟水
日本のお水はほとんどが軟水です。
お家の水道水でも大丈夫ですが、できればカルキ臭のしない浄水器を通したお水をご用意ください。
この1,2,3があればできるので、急須をお持ちでない方もまずは「水出し煎茶」から楽しんでみてはいかがでしょうか。
では、早速、親子で作ってみましょう!
小さいお子様は、保護者の方が手を添えて一緒に作ってみてください。
1.ピッチャーに茶葉を入れます ←お子様活躍ポイント!
茶葉は、ティースプーン軽く一山 1杯が約2gです。
茶葉 6g の場合はお水は600ml、茶葉10gの場合はお水1リットルが適量です。
2.水をピッチャーに注ぎます ←お子様活躍ポイント
計量カップでお水の量を計ってピッチャーに入れると良いです
3.冷蔵庫で一晩(6~8時間)置いておきます
4.朝にはおいしい水出し煎茶が出来上がっています
5.ピッチャーを軽く揺すって撹拌してから(←お子様活躍ポイント!)茶漉しを使いながらグラスに注ぎます
★ワンポイントアドバイス★
濃い味が好きな方は、茶葉の割合を増やしたり、浸出時間(冷蔵庫に入れておく時間)を長くしたりして調整してください。
あまり長く水につけておくと茶葉のタンパク質が腐敗することがありますから、必ず24時間以内にお召し上がりください。
それ以上置くと、香りも風味も悪くなってしまいますのでお気を付け下さい。
水出し煎茶は苦味・渋味が少ないので、お子様にも飲みやすい味になります。
湯温が高いほど苦み・渋みの成分であるカテキンやカフェインはよく出ます。そのため、熱いお湯でいれたお茶は甘味・うま味の成分も溶け出しているにもかかわらず、苦み・渋みに負けてしまうのです。
しかし低温の水で浸出すると、苦み・渋みが出にくくなるため、甘味・うま味が隠れることなく引き立てられます。
下級煎茶(100g1000円以下の手ごろなもの)は茶葉そのものに甘味・うま味の成分があまり多く含まれていません。これはこれで、さっぱりした味でおいしいのですが、もっと甘味・うま味をしっかり出したい場合は、中級以上の煎茶(100g1200円以上)を使うと良いです。
ただし、水出し煎茶は長時間浸出しているとカフェインも出てきますので、カフェインが気になる方は煎茶ではなく「ほうじ茶」を水出しにしてみてください。
すっきりと香ばしい「水出しほうじ茶」も夏にはぴったりですよ。
参考:『日本茶の図鑑』 監修:公益社団法人日本茶業中央会、NPO法人日本茶インストラクター協会
横浜・川崎の日本茶講座『和茶』では、「親子日本茶教室(抹茶・煎茶)」や、日本茶の基礎から応用まで楽しみながら学べる「日本茶講座」を自宅や出張レッスンで多数開催しております。
お子様連れ歓迎の日程もあります。
詳しくは、講師のブログをご覧ください。
酒井 知子 【日本茶インストラクター】
記事テーマ
親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。