一般的によく目にする日本茶5種類をご紹介します。
写真左から、普通煎茶・深蒸し煎茶・玉露・ほうじ茶・玄米茶 です。
上の3つは写真では分かりにくいですが、実際近くで見ると茶葉の形状が全て違います。
1.普通煎茶・・・昔ながらの製法の煎茶。茶葉の形状は細長く、やや大きめ
2.深蒸し煎茶・・・普通煎茶より形状が細かい。普通煎茶より浸出時間が短時間ですむ
3.玉露・・・深緑色の茶葉。強いうま味と甘味を持つ高級茶。特別な栽培方法で作られている
4.ほうじ茶・・・大きめの茶葉や下級煎茶などを褐色になるまで焙じたお茶
5.玄米茶・・・茶葉に炒り玄米を混ぜたお茶。玄米の香ばしい香りが特徴
あなたのお家にある日本茶はどれですか?
煎茶や玉露は贈答用にも使われます。
普通煎茶と深蒸し煎茶は見ただけでは判断するのが難しい場合があります。パッケージに「深蒸し」と記載があれば分かりますが、そうでない場合もあります。
日本茶専門店などで購入する場合は、深蒸し煎茶かどうかお店の人に聞くといいですよ。
上で挙げた5種類の日本茶で親子で「茶葉当てクイズ」をしてみましょう!
一通り茶葉を見せながらこれは〇〇茶と紹介した後で、ランダムに茶葉を見せて、
「玄米茶はどれでしょう?」
「これ!」
というようにクイズします。
最初から5種類は難しい、という場合は、煎茶・ほうじ茶・玄米茶の3種類からチャレンジしてみましょう。
お子様との日本茶を通した食育コミュニケーションにもなりますよ。
このような数種類の茶葉が少量ずつ入ったセットなどもありますが、何種類も茶葉をそろえるのが大変でしたら、お家にある茶葉や買った茶葉の袋を開けたときに「茶葉当てクイズ」をしてみてはいかがでしょうか。
お家に紅茶や烏龍茶の茶葉があれば、それもクイズに入れると、香りや色の違いがわかります。
それぞれの茶葉をお皿に載せて、香りをかいでみたり、茶葉を触ってみたりしながら「これは〇〇茶というんだよ」とお子様に教えてあげてください。
玄米茶の場合は、茶葉の中の炒り玄米だけををかじってみても香ばしくておいしいです。
ただし、消化にはよくないので、食べすぎないようにしてください 。
また、茶葉そのものにはカフェインが含まれていますから、幼児までの小さいお子様は茶葉を食べるのは控えた方がよいでしょう。
そして実際に急須でお茶をいれてみて、お茶碗に注いだときのお茶の色を見たり、香りをかいだりしてから飲んでみると科学実験のように「体験」として日本茶を楽しむことができます。
夏は「水出し茶」も手軽で良いですよ。
熱湯を使わないので、お子様のお手伝いも安心です。
水出しほうじ茶は焼き菓子にもよく合います。
「水出し茶」については、次回作り方をご紹介します。
茶葉を選ぶ際の一つの目安(覚えやすい)としてお伝えしますが、実は、値段の高い茶葉ほど、カフェインが多く含まれる傾向があります(一部例外を除く)。
上の5種類の日本茶の中では玉露が一番値段が高く、カフェイン含有量も多いです。
煎茶の中でも、一般的に上級のものの方がカフェインが多く、下級のものの方がカフェインが少ないというデータもあります。
葉を摘む時期や味を良くするための栽培方法などが、値段にもカフェイン含有量にも関係しているのです。
カフェインが気になる方、小さいお子様には、ほうじ茶や玄米茶をお勧めします。
低刺激なうえに、値段も控えめなので、お財布にもやさしいです。
参考 『日本茶の図鑑』 監修:公益社団法人日本茶業中央会、NPO法人日本茶インストラクター協会
『日本茶インストラクター講座Ⅲ』 発行:NPO法人日本茶インストラクター協会
横浜・川崎の日本茶講座『和茶』では、日本茶インストラクターが抹茶・煎茶・玉露など、気軽なスタイルで日本茶の文化を暮らしに取り入れるご提案をしています。
「親子日本茶教室(抹茶・煎茶)」や、日本茶の基礎から応用まで楽しみながら学べる「日本茶講座」を自宅や出張レッスンにて多数開催しております。お子様連れ歓迎の日程もあります。
詳しくは、講師のブログをご覧ください。
酒井 知子 【日本茶インストラクター】
記事テーマ
親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。