日本茶講座の参加者のママたちが必ず言う言葉があります。
「お茶の香りに癒されました!」
親子日本茶講座に参加した子どもたちは抹茶を点てながら、「お茶の香りがする!」「いいにおい」と口々に言います。
急須でお茶を入れたり抹茶を点てたりすると、お茶の良い香りが部屋いっぱいに広がります。
味はもちろん香りも楽しめるのです。
家庭での急須離れが進んでいる反面、ペットボトルのお茶は手軽に自動販売機やコンビニで手に入ります。
確かにペットボトルのお茶は飲みたいときにすぐ飲めて外出時にはとても便利です。しかし香りも味も急須でいれたお茶にはかないません。
外出時にはペットボトル、お家では急須を使う、などTPOに合わせて選ぶと良いですよ。
忙しいママもたまにはお家でゆっくり急須を使って「お茶タイム」もリラックスとリフレッシュになります。
お茶をお茶碗に注いだ後、急須の蓋をあけると茶葉のフレッシュないい香りが漂ってきます。
特に「新茶」には爽やかな香りの「青葉アルコール」という成分が多く含まれています。
香りもご馳走の一つです。
親子で「いい香りだね」と茶葉の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(TPOに合わせた茶葉の選び方については次回以降ご紹介します)
しかし飲む時に注意が必要なのが、カフェインです。
カフェインを摂りすぎると、夜の寝付きが悪くなったり、小さい子どもであれば興奮状態になることがあります。
日本茶にも紅茶やコーヒーと同様、カフェインが含まれています。
特に、抹茶・玉露・上級煎茶(お値段・品質ともに高い煎茶)は、カフェインが多いです。
乳幼児、妊娠中・授乳中の方はカフェインの摂りすぎには注意してください。
乳幼児は体内でカフェインを分解する速度が遅いのと、妊娠中の方は血液から胎児へ、授乳中の方は母乳から赤ちゃんにカフェインが運ばれてしまうからです。
逆に、「ほうじ茶」や「玄米茶」は低カフェインです。
それでも気になる方は、最もカフェインの低いほうじ茶をお湯やお水で薄めて召し上がってください。
我が家ではおままごとの一つとして、子どもと「お茶タイム」を楽しんでいます。
本物の道具を使い、実際に茶葉やお湯も使っています。
「今日は抹茶をシャカシャカしようか」
「急須でお茶をいれるけど、お手伝いしてくれる?」
最初は「ママの真似をしてね」と少しずつ手取り足取りで3歳からスタートした親子の「お茶タイム」。
カフェインが多く含まれる抹茶などは大人が飲みます(幼児は飲んだとしてもほんの少し味見する程度)。
今では子どもが一人でできることも増え、自ら進んで「今日はママのため抹茶をたててあげる!」「急須でお茶をいれたい」と言うことも。
日本茶を親子で楽しむことで、日本文化の継承にもなるのではと考えています。
親子の「お茶タイム」を日常生活に取り入れてみませんか?
参考:『日本茶インストラクター講座 第3巻』NPO法人日本茶インストラクター協会
制作・発行 『公益社団法人静岡県茶業会議所ホームページ Q&A』
横浜・川崎の日本茶講座『和茶』では、日本茶インストラクターが抹茶・煎茶・玉露など、気軽なスタイルで日本茶の文化を暮らしに取り入れるご提案をしています。
「親子日本茶教室(抹茶・煎茶)」や、日本茶の基礎から応用まで楽しみながら学べる「日本茶講座」を自宅や出張レッスンで多数開催しております。お子様連れ歓迎の日程もあります。
詳しくは、講師のブログをご覧ください。
酒井 知子 【日本茶インストラクター】
記事テーマ
親子で日本茶ライフを楽しんでみませんか?お茶を飲むだけでなく、見て触って香りを嗅いで、子ども達は五感で楽しむことがでます。2歳から茶筅を握り3歳からはmy急須でお茶をいれる娘との日本茶ライフの中から、親子で楽しめるアイディアをご紹介します。茶葉の選び方やお茶のいれ方など日本茶インストラクターならではのコツやポイントも交えてお伝えします。