フッ素は私たちの身近な自然にある元素のひとつで、お茶、硬水、魚介類など多くの食品に含まれています。このように日常の食生活などでも摂取している物質であり、特別なものではありません。フッ素の性質として歯の表面のエナメル質を強化します。 乳歯や生え替わったばかりの永久歯は非常に弱く虫歯になりやすいのですが、フッ素を塗布することによって強化することができます。フッ素にはこういった歯質を強くする効果が期待できる事から、世界各国で虫歯の予防に利用されています。 また、フッ素は虫歯予防に欠かせないだけでなく、歯や骨を作るために大切な役割を果たしています。
再石灰化促進:歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進する。
歯質強化:歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にする。
細菌の酸産生抑制:歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中のむし菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑える。
歯科医院で行われるフッ素塗布は、直接歯にフッ素を塗る方法で、年に数回塗布します。
歯質の弱い生えたての歯にはとくに効果的なので、新しく歯が生えたお子さまや、6歳臼歯が生えたばかりのお子さまは積極的に歯科医院でのフッ素塗布をお勧めします。
フッ素について、心配な点がありましたら、かかりつけの歯科医院にて質問してみてください。
越川 はるか 【歯科衛生士】
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お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。