まずはお子さまを仰向けに寝かせ、頭を膝の上に乗せ、お口の中を見てみましょう。いきなり歯磨きを始めてしまうと、お子さまはびっくりしてしまうので、まずは清潔な指で口の中を触ってみてください。マッサージするような感覚で優しくなでてお口の中を触られることに慣れてもらいましょう。歯が生えてきそうなところは、感触が違うので、生え変わりの時期にはぜひ試してみてください。
3歳までは歯磨きを嫌がる場合が多いので、優しく声をかけたり、歌って笑顔を見せながら磨いてあげてください。歯を磨くことに一生懸命になりすぎると、顔が強ばり下から見ているお子さんは「なにかとんでもないことが起きてる!?」とびっくりして逃げようとしてしまいます。痛くならないように優しく歯だけを磨きます。1本5秒くらいで十分なので、お子さまが嫌にならないように気をつけましょう。
歯ブラシに慣れさせるには、お子さまの機嫌の良い時間帯や磨かれる方の余裕のある時間帯に行い、慣れてきたら毎食後の習慣になるように少しずつ増やしていきましょう。就寝中は唾液の分泌量が減るため、むし歯菌が繁殖しやすくなりますので、寝る前の歯磨きはかかさないようにお願いします。そして、最後は必ず上手に歯磨きができたことを褒めてあげましょう。
越川 はるか 【歯科衛生士】
記事テーマ
お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。