育児雑誌や育児本でも取り上げられるように、近年、子どもの歯に対する大人の関心は高くなっています。6年おきに行われる歯科疾患実態調査では、平成23年度の3歳のう蝕有病者率は25%、う蝕歯数は0.6本と子どものむし歯は年々減り続けています。
しかし、実際には 仕上げ磨きを嫌がり、日々格闘しているお母さんが多いようです。
まずは、なぜお子さんが歯ブラシを嫌がるのか、考えてみましょう。
歯磨きによる痛みがあるために、嫌がっているのかもしれません。
歯磨きが嫌いではなく、「横になること」「じっと動かないでいること」が嫌なのかもしれません。じっとしているのが苦手なお子さんは、無理にすると歯磨きの習慣が億劫になってしまうので、遊びながら行うことで、徐々に慣れてきます。
磨いているとき、お子さんの歯ばかりに注目していませんか? お母さんが真剣に磨いていると、お子さんは唾液を飲み込みたいけど我慢していたり、息をしちゃいけないと呼吸すら我慢してしまうお子さんもいます。
お子さんの全身に力が入っていると感じた時は、休み休み行うと良いでしょう。
上記3つのことに気をつけてみたけれど、それでも嫌がる場合は、触られることにまだ慣れていないのかもしれません。このような場合は、まず触られることに慣れる練習から始めます。
まずは、全身や頬に手のひらを広く使い、1か所でじっと触れてください。寝る前のリラックスしている時間にスキンシップとして取り入れ、触られる抵抗感をなくしていきましょう。
越川 はるか 【歯科衛生士】
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お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。