皆さんは、デンタルフロスを使用していますか? 使用していない方でも、CMや歯医者さんで耳にしたことは1度はあると思います。
歯ブラシだけでは歯と歯の間にしっかりと到達することはできないという研究結果も出ています。この、間のプラーク(細菌の塊)をとるには、歯ブラシ以外のものを使う必要があります。歯と歯の隙間に合わせてお口の中にあった補助器具を選びましょう。
歯と歯の間のお掃除ができる補助器具は大きく3つあります。
今回は、1,デンタルフロスについてお話しします。
デンタルフロスとは、多数のねじれたナイロンフィラメントを撚り合せたものです。ワックス付き、ワックスなしの2種類があります。今のところ、ワックスあり・なしのどちらを使用しても清掃性の相違は証明されていません。
ワックスありタイプのものは、滑りがいいので、歯と歯の間が狭い方や、治療済みの歯に適しています。
デンタルフロスを正しく使うと、ほとんどの歯の間をお掃除することができます。
しかし、正しく使用しないと、歯茎を傷つけ組織を損壊します。
フロスは自己流で使用せず、必ず歯科医師または歯科衛生士の指導を受けた上で使用するようにしてください。
お子さまの仕上げ磨きの際にもう一手間だけ加えていただきたいのが、デンタルフロスです。お子さまはイラストのような柄のついたものでフロッシングをしてください。
乳歯は、お母さま方の永久歯に比べ、柔らかくむし歯になりやすいため、しっかりとプラークを取る必要があります。歯ブラシでの仕上げ磨きだけでも大変と言われる方もいると思います。まずは、一度、歯ブラシでの仕上げ磨きの後にフロッシングを行ってみてください。歯磨き後でもまだ汚れが残っていたのが目で確認できると思います。
お母さま、お父さま方がデンタルフロスを使用しているのを見たお子さまは、自分も使ってみたい!やりたい!と興味を示してきます。
まずはご家族の方からデンタルフロスを習慣化し、お子さまのこれから生えてくる永久歯を守っていきませんか?
越川 はるか 【歯科衛生士】
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お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。