歯医者さんで一度は言われたであろうこの台詞…
「砂糖(スクロース)はむし歯の原因になるので、できるだけ取らないようにしましょう」
「食べたい時は代用甘味料がいいですよ」
多くの方は、「はっきりしたことはわからないけれど 代用甘味料はむし歯になりにくい」という認識だと思います。
今回は、この代用甘味料についてお話ししたいと思います。
甘味料には大きく分けて、糖質甘味料(糖由来)と非糖質甘味料(糖以外由来)があります。いわゆる砂糖は、2糖類のスクロースのことです。甘味料の甘味度の基準はスクロースになり、人工甘味料はスクロースに味を如何に近づけるかが重視されますので、スクロースは甘味料の中心だと言えます。
しかし、砂糖の最大の欠点はむし歯の因になることです。そこで、砂糖(スクロース)の代わりになる甘味料として、広く使用されるのが「代用甘味料」という言葉になってます。
漠然と砂糖はむし歯の原因ということはわかっても、いつ・どうして歯が溶けるのかを知らないと、むし歯予防はできません。
代用甘味料によるむし歯予防を考えるために、むし歯のでき方をおさらいしましょう。
むし歯でのスクロースの役割を簡単にまとめると、このようになります。
これを、代用甘味料に変えた場合、
となります。
次回は、代用甘味料のむし歯予防と限界についてお話ししたいと思います。
越川 はるか 【歯科衛生士】
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お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。