洗口による虫歯予防効果は厚労省も認めています。平成15年1月に厚労省からフッ化物洗口のガイドラインが公表され、フッ化物洗口の効果、安全性が体系的に示されています。
フッ化物洗口法は、フッ化物イオンを歯の表面に作用させることを目的としています。したがって、4歳以上に応用されるもので、乳歯に対する虫歯予防法としては不十分ですが、永久歯の生えてくる6歳以降数年間にわたり使用することで高い虫歯予防が期待できます。
洗口によるフッ化物のはたらき
対象者
対象年齢
う蝕発生リスクの高い児(者)への対応
日本口腔衛生学会では、厚労省のガイドラインをベースに「標準的なフッ化物洗口方法」を提案しています。
「毎日(週5回)法」と「週1回法」がありますが、今回は「毎日(週5回)法」をご紹介します。
毎日(週5回)法
※洗口時間が「約30秒」だと、30秒未満になってしまうこともあるので、学会としては「30秒〜1分間」として、「最低30秒」の実施を推奨しています。
※週1回法は、習慣づくりの点から、確実に行われにくく、中断に結びつく可能性が大きいため個人での応用には向いてません。
フッ素洗口の予防効果は、フッ素の濃度や頻度にあまり関係なく、開始年齢と継続期間に影響されます。
ぶくぶくうがいのできる4歳になったら、ぜひフッ素洗口を始めてみましょう。フッ素洗口液は歯科医院に置いてあることがほとんどなので、定期検診の際に歯科衛生士や歯科医師に聞いてみてください。
歯磨きにプラスしてお子さまの歯を守りましょう。
越川 はるか 【歯科衛生士】
記事テーマ
お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。