食後の歯磨きは、歯の病気の原因となるプラークを取り除き、お口の健康を守る大切な習慣です。お子様の発達に合わせて歯磨きの『しつけ』を行っていきましょう。
ところで 皆さんのお口の中歯の生える順番ご存知ですか?
◇ 0歳~1歳 (乳歯が生え揃う前)
歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。お口の中に歯ブラシを入れるトレーニングとして、ゴム製の物やのど突き防止プレートが付いている物等、安心・安全に使える物を選びましょう。
◇ 2歳~3歳 (乳歯が生え揃う時期)
自分で磨こうとするので、お母さんも一緒に磨いて『マネ』をさせると自然と歯磨きが習慣になります。ただし、必ず大人(親)が仕上げ磨きをして、歯と歯の間は、デンタルフロスを使用すると良いでしょう。
◇ 4歳~5歳 (乳歯が生え揃った後)
歯磨き行動の習慣形成が出来た頃です。フッ素入り歯磨き剤を使用しましょう。(5歳以降も継続)
◇ 6歳~9歳 (永久歯が生え始める頃)
正しいブラッシングの仕方を歯科医院で教わりましょう。子どもの『自分で磨く』という 気持ちも大切にしましょう。この時期、気をつけたいのが、第一大臼歯(六歳臼歯) と上顎切歯の虫歯に注意しましょう。永久歯の奥歯で一番最初に生え始める第一第臼歯。噛み合わせを決める大事な歯です。特に虫歯になりやすいので、仕上げのチェックは必ず見て下さい。
3歳以下のお子さんのほとんどは、歯みがきが大嫌いです。とくに2歳前後に嫌がるピークがあります。『イヤイヤ期』と重なって、現在 この年齢のお子さんをお持ちのお母さんは日々大変な思いをされていると思います。どんなに嫌がるお子さんでも毎日続けていればちゃんと出来ます。ただ、出来るならば小学生高学年までは仕上げ磨きや磨き残しの無いようにチェックをしてあげてください。
歯磨きは回数を多くやるよりも、一日一回でもきちんと磨いているほうが効果が高いといわれいています。特に唾液の減る夜に虫歯菌は増殖しますので、寝る前の歯みがきをしっかりおこないましょう。ただし、歯みがきは食べカスなどの除去する目的もありますので毎食後の歯みがきも大切です。朝と昼はお子さまが磨き、夜は必ず、大人(お父様・お母様)がチェックしてあげることをお勧めします。余裕のある方は仕上げの際はデンタルフロスも使用して、歯と歯の間も磨いてみましょう。
越川 はるか 【歯科衛生士】
記事テーマ
お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。