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虫歯感染を防ぐ3つのコツ/2016年2月

虫歯の感染予防

虫歯は感染症です。虫歯の感染予防には

①感染源の除去

②感染経路の遮断

③抵抗力を高める

以上3つが重要になります。正しい知識を持つ事で子どもの感染時期を遅らせる事が出来ます。

感染源除去には キシリトール

一番良い方法は、お母さんのお口の中を清潔に保つことです。「どうしてお母さんなの?」 読まれた方は少し驚かれたかもしれません。子どもは周囲の大人とのスキンシップを通して虫歯になります。そしてお母さんから子どもへ虫歯菌がうつるケースが最も多いと言われています。虫歯から子どもの歯を守る為に、まずはお母さんのお口の中を清潔に保つことが大切です。

そこで効果的なのが、キシリトールです。CMなどで、1度は耳にした事があると思います。キシリトールは、虫歯の原因であるミュータンス菌の量を減らすため、虫歯になりにくいお口の中を作り上げることができます。きちんとしたゲアとキシリトールを使って家族みんなでスキンシップを楽しみましょう。

感染経路の遮断

虫歯への感染経路は、お母さんだけではなく、子どもと接するお父さんやおじいさん、おばあさんなど様々。歯のケアを怠りがちな周囲の大人のお口は、虫歯菌が増殖しています。そんな大人が

「口を付けたスプーン、フォークで食べさせる。」

「形か大きいから 小さく噛んでたべさせる。」

「子どもにキスをする。」

どれも 愛情から出た行為ですが、全部虫歯菌が子どもに感染してしまいます。このようなスキンシップを一切おこなわなければ、感染経路は遮断され子どもの虫歯になる可能性は抑えられますが。でも・・・・・・愛情表現も大切にしたいですよね。

抵抗力を高めましょう

大人は、歯がしっかりと出来上がっている為、虫歯菌がうつってもすぐには虫歯にはなりません。しかし、子どもの歯はまだ柔らかく、免疫力も弱いため虫歯菌が一気に増えてしまいます。そして、あっという間に進行してしまいます。そのため、虫歯菌に対する抵抗力を高める必要があるのです。それは、歯医者さんで行うTBI(歯磨き指導)や、シーラント処置、フッ素塗布です。

①TBI(歯磨き指導)

専門家による歯磨き指導で、磨き残しのチェックや虫歯を防ぐための効果的なブラッシング方法を教わってみましょう。

②シーラント処置

奥歯の噛み合う溝は複雑で、ブラッシングだけでは虫歯予防が不可能な場所です。この奥歯の溝をプラスティックで埋め、虫歯予防をするのがシーラント処置になります。

③フッ素塗布

フッ素は、歯質を強化する性質を持っています。このフッ素を定期的に直接歯に塗ることで、市販の歯磨剤よりも効果的に取り込むことができます。フッ素塗布を行うと、フッ素が歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になり、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、虫歯菌の出す酸に対して強くなります。このため、フッ素塗布により歯の表面が強くなり、虫歯になるのを防ぐことができます。歯のエナメル質の周りにフッ素があることで、再石灰化が促進し、エナメル質がしやすくなります。

 

歯医者さんは怖くはありません。上手に利用して、虫歯への抵抗力をつけましょう。

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Mama's profile/プロフィール

越川 はるか

越川 はるか 【歯科衛生士】

記事テーマ

無理なく楽しく歯のケアを!

お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。

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