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【ママのための睡眠講座】<第3回>もう悩まない!お昼寝サポートの方法/2016年2月

「お昼寝」時間は赤ちゃんは月齢ごと、幼児は年齢ごとに違う

赤ちゃんや子どもに夜たっぷり質の良い睡眠をとらせるためには、日中の過ごし方にも工夫が必要です。今回は、日中のお昼寝について、具体的なポイントをお伝えしたいと思います。

 

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前回は、1日を通しての「赤ちゃんと子どもの適正睡眠時間」をお伝えしました。この適正睡眠時間は、お昼寝と夜の睡眠を合わせたトータル時間になります。

 

この「お昼寝」ですが一言で言っても、赤ちゃんや子どもにとって必要なタイミングや長さがあります。「お昼寝」の時間も日中の中でいくつかの時間帯に分けることができるので見ていきましょう。 

 

                             < 赤ちゃんと子どものお昼寝の目安時間 >

 

                               朝 寝            昼 寝            夕 寝

                    (9時頃から)           (12時頃から)        (17時までに)

生後2~4ヵ月         1時間          2時間30分             30分~1時間

生後5~6ヵ月         1時間          2時間30分             徐々になくす

生後7~8ヵ月         30分           2時間30分              なし

生後9~11ヵ月       30分           2時間             なし

1~1歳6ヵ月          徐々になくす    2時間                         なし

1歳7ヵ月~3歳       なし            2時間               なし

4~5歳                  なし            徐々にしなくなる         なし

 

 

赤ちゃんは朝に1度目覚めて、授乳や朝のお着替えなどをして機嫌よく過ごしてから、だいたい9時頃から1度目の眠くなるタイミングがきます。この睡眠時間帯を「朝寝」とします。

 

そして、正午ごろからの「昼寝」と、17時までの「夕寝」の時間帯がきます。日中のお昼寝はこのように、3区分で考えるようにするとわかりやすいでしょう。

 

ママの外出なども、赤ちゃんのお昼寝の時間帯がだいたいわかれば、スケジュール調整しやすいですね。 

「お昼寝」の環境で気をつけたいポイント

お昼寝をさせるとき、赤ちゃんには安心してぐっすり眠ってほしいと、暗いお部屋で寝かせる方も多いと思います。そのとき、ママのみなさんに思い出して頂きたいのが、前にもお話しした「朝や日中は明るい、夜は暗い」というリズムです。

 

赤ちゃんはまだ、光の手がかりがつかめていないので、日中に暗いお部屋に寝かせてしまうと、「今は夜かな?」と勘違いしてしまって体内時計をうまく刻むことができません。

 

そこで、お昼寝をさせる環境も明るいお部屋でさせましょう。窓際などの直射日光がかかるところは眩しく外気が当たるので避けた方がいいですが、家族が過ごしている明るいリビングの落ち着けるような場所にお昼寝布団を敷いて寝かせてあげてください。

 

ポイントは、カーテンを引いてわざわざお昼寝のために暗くしないこと。安心感があって、程よい明るさの中で、赤ちゃんは光を感じながら眠ります。

 

室内や時間帯による明暗のリズムは、睡眠にとても影響を与えますので、お昼寝のときにも生かしてみてくださいね。

 

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「そろそろ起きようね!」の目覚めの声がけで、お昼寝時間をコントロール

お昼寝で心がけたいもう1つのポイントがあります。

 

さきほどの表を参考にして、赤ちゃんや子どものお昼寝を時間がきたら起こしてあげることです。赤ちゃんのさせたいまま寝かせるのではなく、ママ主導でサポートするのが基本的な「眠育」の考え方です。

すやすや眠ってくれていると起こすのがかわいそうに思えたり、ママの家事がはかどるので、ついお子さま任せにしてしまいがちです。

 

でも、日中にたくさんお昼寝をとりすぎてしまうと、夜眠れなくなってしまうのです。

 

想像してみてください。

大人も休日などに昼寝をたっぷりしてしまうと、夜眠くならなくてつい夜更かししてしまうこともありますよね。すると翌日の朝は寝坊して、睡眠リズムが崩れてしまう・・・。極端に言えば、昼夜逆転していくようなリズムになっていってしまうのです。

 

実は赤ちゃんもこれと同じことが言えるのです。

 

そうすると夜眠れなくて辛くなるのは赤ちゃんだけではありません。むしろママの負担が増えてしまうのが心配です。ママも夜はできるだけ眠って、元気に幸せな育児をして頂きたいのが、「ママのための睡眠講座」の願いでもあります。

 

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勇気を出して、お昼寝はママの優しい声がけで「そろそろ起きようね。」と声がけして起こしてあげましょう。目覚めのタイミングでおむつ替えや授乳などをして赤ちゃんに安心感を与えてあげれば、気持ち良い目覚めにつながり、そのあともご機嫌でいられます。

 

ぐっすりお昼寝タイムと元気な目覚めの時間帯のメリハリで、夜の健やかな睡眠を作ってみてくださいね!

ママが気になる!「お昼寝」のお悩みについて

月齢や年齢が上がっていくと、夕寝からなくなっていきます。朝寝の時間も徐々に短くなり、やがてなくなります。最終的に純粋な「昼寝」が残りますが、4歳頃にはなくなってきます。

 

「うちの子は3歳だけどお昼寝しない。」とか、「お昼寝時間になってもお昼寝してくれない。」というご相談を受けることがあります。

 

そのときは、無理にお昼寝をさせる必要はありません。そのぶん、疲れて夜にぐっすり眠ってくれるようになりますので、その日は就寝時間を早めに設定できるように生活時間を調整してみてください。

 

眠りは毎日同じではなく、赤ちゃんや子どものその日の体調や疲れ具合によって日々変わります。基本通りにならないときもあるかもしれませんが、日中にご機嫌で元気に過ごしていれば問題ありませんので安心してくださいね。 

 

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●参考文献

清水悦子(2011)『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』かんき出版 

  

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Mama's profile/プロフィール

鶴田 名緒子

鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】

記事テーマ

「ママのための睡眠講座」

ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!

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