赤ちゃんや子どもの睡眠を整える方法を学んだり、実際に子育てに取り入れたりするのは難しいと感じるママさんは多いのではないでしょうか。
また、ママが最初に育児につまずきがちなのは、新生児特有の眠ったり起きたりを繰り返す1日のリズムです。誰かに相談しても、「大変なのは今だけだから、大丈夫!」と言われてしまうことが多くて、本当に悩みますよね。
特に1人目の赤ちゃんの子育てはママも不安がいっぱいなのに、睡眠のことは誰に聞いたらいいかわからないものです。
そこで、睡眠の正しい知識から、お子さまの健やかな育ちを導いていくのが「眠育」です。赤ちゃんやお子様の眠りをわかりやすくご紹介し、すくすく元気に育つ方法をお伝えしています。
「眠育」を知り、ママの子育てをラクにしていきましょう!
新生児から生後1ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんは、睡眠と覚醒を約3時間おきに繰り返す独特な睡眠リズムを持っています。産後のママは心身ともに一番大変な時期でもあるので、これがいつまで続くのか不安ですよね。でも、この睡眠リズムは最初の1ヵ月までと言われています。
生後2ヵ月になると、眠りに必要なホルモン分泌や体内時計を刻むリズムも整ってきます。
そして生後3ヵ月では、大人と同様の睡眠リズムとなっていきます。
「今は大変」というのは生後1ヵ月ぐらいまで。この産後の期間はご家族のサポートを得ながら、ママは赤ちゃんの睡眠リズムに合わせていきましょう。
でも、2ヵ月以降になったら、ママが赤ちゃんを「眠育」で睡眠リズムを導いていきます。ママ主導になるのが、早めに赤ちゃんの睡眠を整えるポイントになります。
生まれてきたばかりの赤ちゃんは、自分の力では何もすることができません。ですから、ママや家族が睡眠をサポートして赤ちゃんの1日のリズムを教えてあげることがとても重要です。
方法はとても簡単!
朝が来たらカーテンを開け、お日様の光を部屋に入れて「おはよう、朝だよ!」と赤ちゃんに挨拶。朝が来たことを伝えます。お昼寝もカーテンを引いて暗くするのではなく、明るいお部屋でさせましょう。これは、赤ちゃんが今が夜か日中なのか混乱するのを避けるためです。
夕方は部屋の照明をなるべく落とし、夜寝るときは真っ暗にすることが望ましいです。日中と夜のメリハリをつけることで、夜の睡眠リズムが作られやすくなります。天井からの光は豆電球のような弱い光でも、注意が必要です。寝返りの打てない赤ちゃんにとっては、とてもまぶしく感じられます。また、眠りホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてしまうため、夜に目が覚めやすくなる原因にもなります。
夜の様子がわからなくて心配なようでしたら、赤ちゃんに直接光が当たらない場所などに、暖色系の間接照明を置いて表情がわかる程度の明るさに調整するようにするといいでしょう。
この「ママのための睡眠講座」では、読んだその日からご家庭で気軽に「眠育」による睡眠改善を始められるような記事を更新していきます。お子さまはもちろん、ママやご家族も睡眠からハッピーになりましょう!
●参考文献
監修:上里一郎 編:白川修一郎(2006)『睡眠とメンタルヘルス』ゆまに書房
監修:堀忠雄・白川修一郎 編:日本睡眠改善協議会(2008)『基礎講座 睡眠改善学』ゆまに書房
遠藤拓朗(2014)『頭のいい子が育つ 超・睡眠法』フォレスト出版
●「+Sleep(プラススリープ)」
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睡眠改善のための、個別睡眠カウンセリングも随時行っております。
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「+Sleep(プラススリープ)~ねむりをプラス、輝くあした~」
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!