ママなら1度は悩んでしまうのが、夜の子どもの就寝時間ではないでしょうか。
「遅寝遅起きのリズムを早寝早起きにしたい!」
「夜なかなか眠ってくれない、どうしたらいい?」
「寝かしつけ方法がわからない。」
夜になるとママは早く子どもに眠ってほしくて頑張るのに、なかなか眠ってくれない子どもたちにママもイライラとストレスがたまったりすることもありますよね。
「睡眠」そのものにスポットを当てすぎてしまうと、解決方法が見つからないことがあります。
そこで、私が考える“眠育”でおすすめしたいのが、24時間という1日の生活リズムの中で「睡眠」をとらえ直すことです。
眠ってくれないヒントは日中の過ごし方を振り返ってみると、見つかるかもしれません。
人の睡眠のしくみはとてもシンプルな法則があります。
キーワードは2つです。
「疲れたから眠る。」「夜が来たら眠る。」
まず日中の過ごし方についてですが、活動をあまりしていない日は体が疲れないので、夜眠くなりません。体力も気力も残っているので夜眠る時間が遅くなることは、大人も子どもも同じです。
また、室内にいることが多くなって外にあまり出ないと、太陽の光を浴びずに過ごすことが多くなります。太陽の光は日中に元気に活動するためのセロトニンというホルモンが活性化するのにとても大切な役割をします。
そして、夜にメラトニンという眠りのホルモンに変化してスムーズな入眠に導いてくれます。
人は日中にメリハリのある活動をして疲れれば疲れるほど、夜は深くぐっすりと眠ることができます。
夜にお子さまが眠ってくれなくて悩んでしまう場合は、日中の活動レベルを上げてみるために外遊びやお出かけの機会を増やすなどしてみてくださいね。
次に夜の過ごし方ですが、光が眠りに与える影響はとても大きいのです。
夜に光を浴び続けるとメラトニンの分泌を抑えて眠くなりません。「夜が来たから眠る」というリズムを作るために、寝る前は天井の明るい照明を落として、間接照明などを利用しながら部屋の明るさを薄暗く調整してみましょう。
子どもはもちろんママもリラックスできるようになるので、自然に寝つきが良くなります。
私は“眠育”から、具体的に赤ちゃんや子どもの眠りについての育児の方法をお伝えしています。しかし、どんな育児法もそうですが、頑張ってうまくいかなくても落ち込む必要はありません。
実際に講座に参加されるママのみなさんは本当に勉強家で、「赤ちゃんや子どもの睡眠にいいという専門書を読んでいるんですけど、うまくいかなくて。これってどうでしょう?」と質問を受けることもあります。
例えば、その本が外国の著書だったりすることがあります。
日本の睡眠環境と外国の睡眠環境を比べてみると、家の部屋数や構造、家族のあり方、ライフスタイル、価値観まで異なる部分が多いものです。たとえば外国だと赤ちゃんのうちから1人寝をさせますが、日本では子どもが幼いうちは親、とくにママが添い寝するという状況が多いと思います。
それは、日本的な母性観かもしれませんし、現実的な問題として狭い住宅環境で独立した寝室を作ることが難しいこともあるかもしれません。
「添い寝はいいの?悪いの?」と悩んでしまうこともあるかもしれませんが、「私とこの子にとって添い寝はいいのかな?」と置き換えて、「一緒にいる安心感もあって良く眠れる。」と思えれば、ママは自分にOKを出していいのです。
そのご家庭に合う「いいとこどり」で子育てはアレンジしていいんだと思えれば、“眠育”の子育ても敷居が低くなると思います。できるところから、小さくてもいいので、一歩を進めるところから始めてみてくださいね。
子どもの夜の就寝時間が遅くなってしまって睡眠時間が短くなると、昼寝で不足分を補うこともあると思います。たまにならいいのですが、それが毎日となると心配です。日中に長く寝かせてしまうと、その日の夜はまた遅く就寝するという昼夜逆転っぽい睡眠リズムにひっぱられてしまいます。
ポイントは日中のお昼寝を長くさせすぎず、第3回目の記事を参考に、お昼寝の時間を目安に時間が来たら起こすようにします。
夕寝は子どもの成長とともに4歳にはなくなりますが、疲れて夕方に眠くなってしまう日もあるでしょう。
そんなときは短めの睡眠をさせるようにしてください。
目安は15分ぐらいです。ここであまり長く眠らせてしまうと、すっきりと覚醒してしまい夜眠くなりません。また、夜の睡眠が浅くなってしまい、せっかくの成長ホルモンもあまり出ないということにも。
短めの昼寝なら夜の睡眠に影響を与えませんので、上手に昼寝を活用してみてくださいね。
いかがでしたか? 夜のなかなか眠れないヒントは、日中に見つかるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください!
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URL:http://www.sagamihara-kng.ed.jp/kouminkan/onokita-k/annai.htm
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お申込み・お問い合わせ:大野北公民館窓口(電話:042-755-6601)
*受付開始は3/8~となります。
ブログ: 「 +Sleep(プラススリープ)~ねむりをプラス、輝くあした~ 」
今後の睡眠講座の開催予定や、快眠の方法など随時、更新しています。
鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!