1年間「ママのための睡眠講座」の連載を読んで頂いたみなさま。
今回の第24回を持ちまして、最終回となります。
今までたくさんの皆様に読んで頂きまして、心よりありがとうございました。
私は乳幼児ママのための睡眠講座を多く開催しているのですが、講座に出られないママのために「眠育(睡眠教育)」という考え方を広めたい!という思いで、記事を書いてきました。
ぜひ、これまでの記事をご自身の育児の参考にしていただければ嬉しく思います。
最終回では、年末年始に崩れてしまった「朝型生活」の戻し方をお話しさせていただきます。
この方法は「今年こそ遅寝遅起きから早寝早起きに生活を改善したい!」という方にも効果的です。
ぜひ、ご家庭でお試しくださいね。
次の日から早く起きるために、夜は早く寝ようと頑張ってみても失敗するということはありませんか?
例えば、遅寝遅起きリズムの子どもに、いきなりいつも眠っている時間の2時間前に就寝させようとしても、元気いっぱいでなかなか眠ってくれなくて困ったり。
次の日は行事などのお弁当を作るから、いつもより早く起きなければいけないママ。
出張の予定があるから朝早く家を出なければいけないパパ。
年末年始の崩れがちなリズムを整えようと「朝型生活」に戻そうとしている方も多いのではないでしょうか。
いつもより早くお布団に入っても悶々として眠れなくて、結局朝寝坊。
小さな挫折が積み重なると、へこたれてしまいますよね。
でも、こうした失敗は1日で解決しようとするから起こるものなのです。
以前お話ししたように、いつも眠る時間帯の2~3時間前は体温が1日の中で高い時間帯です。「睡眠禁止帯(フォービドン・ゾーン)」といって、頑張っても眠れないのは当たり前のこと。
焦らずゆっくり取り組んでみましょう!
たとえば、つい夜遅くなって10時に就寝しているお子さまの就寝時間。
1時間早めて9時に眠りたいという目標があるとします。
本当は1時間すぐにでも、その日のうちに改善したいところですが、慌てずゆっくりと試してみましょう。
2週間ほどかけて取り組んでいきます。
まず、最初の1週間目。
30分早く、9時半に就寝します。
これを1週間続けてみましょう。
次の2週間目。
またさらに早く、9時に就寝します。
これを続けてみてください。
2週間から1ヵ月ぐらいゆっくりかけて改善して、理想的な就寝時間が整ってきたら、毎日同じ時間に就寝するリズムをそのまま作っていきます。
さらに早めたい場合は、30分早く床につく習慣を1週間続けてみましょう。
子どもの睡眠時間は大人が考えているよりも長いので、朝は朝食を食べる時間や登園までの身支度や排泄の時間も考慮して、余裕のある起床時間を決めましょう。
毎日同じ時間に起こすようにします。
朝目が覚めたら、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。
朝食を美味しく味わう。
そうすると、睡眠時間もたっぷりとれて、朝食や排泄の習慣もできるようになります。
日中、眠気がなくてすっきりしていると、体調やご機嫌も良くなります。
睡眠が足りると子どもは自分から起きてくれるようになりますので、ママも手がかからずラクになると思います。
朝起こすと不機嫌だったり、なかなか起きてくれないのは、眠りが足りないサインかもしれません。
心地よい「朝型生活」は世代に関係なく、生き方を輝かせてくれます。
これからも、睡眠を生活リズムの主役級にして、元気に健康な毎日を送ってみてください。
今までありがとうございました!
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!