朝食を抜くのがなぜ良くないのか。
私の産後ダイエット体験談から、体内時計を整える生活の大切さについてお話ししてみたいと思います。
私は産後になかなか産前の体形や体重が戻らず苦労しました。産後すぐは私自身も身体の急激な変化にとまどうばかり。息子の授乳や世話などにも追われて、日々をこなすことでいっぱいいっぱいでした。
育児のペースも少しずつ慣れてきた生後2ヵ月頃から無理のないダイエットをするようにしました。授乳があったので、栄養バランスを崩すことがないように体形を戻すにはどうしたらいいのかを考えました。
私が考えたのは、ダイエット終了後にリバウンドをしない健康的なダイエット方法です。
そのためには3度の食事は必ず摂ることを決めました。体内時計のしくみを利用して、食事時間を3食決めて食べることにしました。
朝食は6時半、昼食は11時半、間食をするときは14時半。
そして、夕食を18時頃というように夜遅くならないように食べることを心がけました。
なぜなら、大人の夜の習慣が赤ちゃんや子どもの生活習慣に影響を与えてしまうので、夜に早く寝かせるためにも家族の夕食を早めることが理想だったからです。
食事の内容は、さまざまな栄養素をバランス良く。授乳中だったのもあり、食べるものには気を遣いました。栄養バランスの良い健康的なダイエット方法は自分に合ったものを試してみるといいと思います。ストレスのないようにするには食事を抜かないことが重要です。
夜は食欲亢進ホルモンのグレリンが活性化する時間帯でもあるので、息子の寝かしつけと同時になるべく就寝するように心がけました。夜更かしをしていて、夜食を食べるとほとんど脂肪になってしまいます。また、就寝前の食事は眠りの質が悪くなる原因にも。
睡眠をきちんととって、食事の時間を決めて、栄養バランスを整える。
間食は14時から16時までに摂ると脂肪の合成を促進させるBMAL1の働きが低い時間帯なのでダイエット中でも時々は自分のご褒美に食べることを許していました。
ダイエット中はなるべくおやつは食べないけれど、週に1度ぐらいならドーナツなども食べていました。
息子がお昼寝中はまとまった運動時間になりました。家の中をスポーツクラブにする感覚で、DVDを見ながら1時間ほどダンベルやエアロビクスなど、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせたエクササイズを1ヵ月ぐらいは毎日続けました。
お昼寝タイムが終わって息子が起きると、ベビーカーに息子を乗せてお散歩したり、買い物に出かけたりと2時間ほど歩き回っていました。
体内時計を整える上で大切なのは、主に3つあると考えています。
3度の食事、日中メリハリのある活動をすること、夜の睡眠です。
夜の睡眠に問題がある場合は、日中の過ごし方や食事のあり方を見直して、1日の全体から結果として睡眠を改善するというやり方をした方が近道なのです。
月に1~2kgの体重を落とし、半年ぐらいをかけて無理なくダイエットすることを目標にしたので、理想体重に戻ることができました。結果、64kgから49kgへ15kgの減量に成功しました。
ダイエットを考えるということは健康な身体を手に入れるということでもあるので、基本的生活習慣を見直すだけでメタボ対策にもなります。
このときは、肥満だったので緊急的な減量をしましたが、今は体調を整えることを心掛ける程度です。
9年経った現在も、あまりリバウンドはしていません。
体内時計を意識した生活は継続して行い、ジムに通い運動習慣をつくり、夜はぐっすり眠っています。
食生活で変わったことは身体を温める食材を多く取り入れ、極力グルテンフリーの生活を送っていることでしょうか。
産後ダイエット中にときどきご褒美で食べていたようなドーナツを食べることも、ほとんどなくなりました。
食事をきちんととること、適度な運動をすること、ぐっすり夜眠ること。
最初は苦労することもありますが、ダイエットすると決めたら、ある程度強い覚悟も必要になります。
そのかわり、リバウンド知らずの体を手に入れることができたら、あとがラクになりますし、生き方が輝いていきます。
食べ過ぎてしまったときにも自分の身体の調整が上手にできるようになるので体の欲する声を聞き取りやすくなります。
「子ども生活リズム」を考えることは家族の身体にとっても、優しい生活と言えます。
朝食を抜いたときのデメリットは何でしょうか。
1つめ。
脳は眠っている間にもたくさん働いているため、ブドウ糖を多く使っています。そこで、朝食で炭水化物を摂取することにより、脳にブドウ糖を送り込まなければいけません。
しかし、朝食を欠食してしまうと脳へのブドウ糖の補給ができなくなってしまいます。そこで、筋肉に貯蔵していたブドウ糖を取り崩して脳に送ろうとします。筋肉量が減ればその分代謝量が減ってしまうので、運動を一生懸命やっても燃えにくい体になってしまいます。
2つめ。
前の日の夕食から次の日の昼食まで絶食状態が続くと、身体は飢餓状態と勘違いしてしまい脂肪を貯めこみやすくなります。
3つめ。
昼食や間食、夕食とたくさん食べて朝食の空腹分を補おうとしてしまうので、どうしても1日のトータル摂取カロリーが多くなってしまいます。
あなたにも思い当たることが、ありませんか?
「朝食を食べなかったから、ランチはいっぱい食べよう!」と自分を許してしまうこと!
知らず知らずのうちに太りやすい体質になっていってしまう・・・。
子どもの肥満、大人のメタボ対策には、適切な時間に適切な量を食べるバランスが大切なんです。
4つめ。
朝食はサブ体内時計をリセットする役割もあるのですが、朝食を食べなければこのリセットがうまく行われず、すっきり目覚めることができなくなります。
また、朝食を食べることで体温が上がり心地よい覚醒につながっていくリズムができるのですが、食べなければ体温は低いまま。眠っているときは体温が低いのですが、体温の切り替えがうまくできなければ、いつまでもボーっとしてしまいます。
朝食を食べるためには、早起きしなければいけませんし、睡眠を確保するためには起床から逆算して就寝時間を決める必要があります。
お子さまにはぜひ朝食を食べる習慣を身につけさせたいですよね!
美味しい朝食を朝から食べて、目覚めもスッキリ!エネルギーも補給。
腸の蠕動(ぜんどう)運動も起きるので、トイレですっきりうんちタイム。
日中は元気に園での活動を思いっきり楽しむ。
そして、夜は暗くなったら自然に眠くなってぐっすり深くたっぷり朝まで眠る。
このような健やかな基本的生活習慣を整えることによって、「子ども生活リズム」は完成します。
次のステージである小学校就学以降の子どもの強く生きる力を育むこともできるようになります。
朝食は1日の心地よいスタートを切るのに大切なひとときとなります。
ぜひ、ご家族で美味しく楽しい朝食の団らんを持つようにしましょう。
生活リズムが乱れている場合は、最初はなかなか難しいかもしれません。でも、まずは続けてみてみてください。
身体の心地よさを家族で実感できると思います。
「子ども生活リズム」のつくり方は今回が最後です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!