夏はお日様が出ている時間が長いため、家族が揃ってお休みのときは1日中外出を楽しんだり、帰りが遅くなることもあるでしょう。
旅行やレジャー、実家の帰省、お祭りなど、夏ならではの楽しい予定も目白押しですよね!
夏は家族で過ごすスペシャルなイベントが多いため、イレギュラーな生活習慣が続くと、子どもの生活リズムも夜眠るのが遅くなって朝寝坊という悪循環に陥りがちなのです。
夏休みのような長いお休みのときこそ、睡眠リズムが崩れないように子どもの睡眠を家族でサポートする「眠育」の視点を持ちたいですね。
子どもはいったん「遅寝遅起き」のリズムになってしまうと、「早寝早起き」へ戻すことはなかなか難しいんです。
お出かけする日は思い切って楽しみましょう。
でも、日常的に続いてしまうと、子どもの眠りに良くありません。
特に、夜は光を浴びてしまうと、眠りのホルモンであるメラトニンの分泌がストップしてしまいます。夜遅くまで開いている商業施設などは照明が明るすぎて赤ちゃんや小さな子どもには向きません。夜眠りに就こうとしても、光刺激により目が冴えてかなか眠れなくなってしまったり、脳が興奮して副交感神経にスイッチが入りづらいことも。
夜の睡眠が足りないと、日中に過度な眠気が生じてしまい、元気に夏を乗り越えることが難しくなってしまいます。
その日の疲れは夜の眠りでリセットできれば、夏バテに負けない心と体を養うことができます。
家族で楽しむときは存分に楽しむ!
でも、夏休みの生活はなるべく普段の生活リズムを崩さないように、メリハリ良く規則正しい生活を心がけましょう。
夏休み明けの通常モードに戻るときに、睡眠リズムを整えようとしてもなかなか難しいのには理由があります。
通常の就寝時間の2~3時間前は「フォービドン・ゾーン(睡眠禁止帯)」と言って、体温が高く眠りに適さない時間帯です。交感神経が優位なので、体は活動モードのまま。
新学期になる直前に突然睡眠時間を2時間前倒しにしようとしても、このように体が眠りにつけない時間と重なり、調整に失敗してしまいがちです。
「眠りたいのにどうしても眠れない。」というのは、体が眠りモードに整わないからなんです。
あわてて睡眠リズムを「早寝早起き」に正そうとしても体のしくみ上、できないということをご理解いただき、いつも通りの睡眠がとれるようにママや家族が子どもの睡眠を夏休み中から整えてあげましょう。
夕食を摂る時間が遅くなると、遅寝になりやすいことがわかっていますので、なるべく普段通りに夕食を早く食べられるように食卓を整えることを心がけましょう。
お風呂のタイミングは、夕食のあとだと暑くて眠れないことがあるようでしたら、夏の間は夕食前に入浴させるなど、季節によって時間帯を変える工夫をしてみるのも効果的です。
夏の安眠方法の工夫については、前回の第12回でお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。
あとは、就寝時間と起床時間や3度の食事時間をなるべく規則正しく、毎回揃える。
コツコツ続けたい「眠育」の習慣です。
次回は、夏休みに家族でトライ!
「睡眠日誌」のつけるためのエッセンスをご紹介します!
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!