これから本格的な夏が到来します。熱帯夜で眠れないという時期に、少しでも安眠しやすいように、室温を上手にコントロールできるといいですよね。
外出中に戸締りをしていたら、帰宅後は寝室の窓とドアを開けて、扇風機を窓に向けてかけます。部屋の中の熱気を追い出すイメージです。風の通り道ができて、換気しやすくなります。
就寝の2~3時間前ぐらいになったら、窓やドアを閉め、寝室のエアコンを低めの26℃ぐらいに設定します。
でも、エアコンのスイッチを切った途端に、再び熱気がムンムンしてくることがありますよね。これは、壁の中や、たんす、クローゼットや押し入れの中などに熱がこもっているためです。
そこで、たんすの引き出しや、クローゼットや押し入れの扉なども全て開けて、エアコンをかけます。壁には、扇風機でエアコンの冷風がいくようにして冷やすのも良いでしょう。
また、快適な睡眠には湿度も関係してきますので、除湿機能を上手に活用してみるのもおすすめです。日中の外出中に除湿運転をさせておくのも効果的です。
子どもや大人にかかわらず、寝室を心地よい温度と湿度に保つことは快眠には大切です。
いくら室内の気温を下げても湿度があると、体温がうまく下がらずに寝ようとしても眠れなくなります。湿度を下げることが夏の快眠ポイントになります。
湿度の調整が快眠には欠かせません。高温環境では、同じ温度でも湿度が高いと睡眠が妨害されやすくなるのです。
湿度が低いほどエアコンの効きも良くなり、爽やかに眠りにつけるようになります。
具体的には、夏の寝室はどれぐらいの温度と湿度がいいのでしょうか。
夏の寝室の温度は26℃以下、湿度は50~60%が望ましいとされています。
熱帯夜で夜の眠りが浅くなったり不足していくと、日中に元気な活動ができず夏バテ気味になってしまいます。エアコンの風が直接体に当たらないように、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
熱帯夜が続くと、エアコンのスイッチの切り時が難しいこともあります。
良い眠りのためには、寝入りばなの前半と、寝起き、どちらを冷やす方がいいと思いますか?
答えは、寝入りばな、つまり睡眠の前半の方で冷やすのがベストです。
なぜかと言うと、人は眠りにつくときには深部体温が低下するリズムを持っています。体温が速やかに下がると、スムーズな入眠へとつながっていくのです。暑くてなかなか体温の低下が起こらないと覚醒状態が続いてしまい、体が眠りの準備ができなくなってしまいます。
そこで、クーラーは28℃ぐらいの設定で寝入りばなの3時間につけるなどしてみましょう。タイマーで設定して、時間になったら切れるようにしておきます。
なぜ、寝起きにエアコンをかけてはいけないかというと、人は目覚めに向けて明け方から深部体温が徐々に上がっていきます。このときにエアコンで体を冷やしてしまうと、体温のリズムには逆効果。体温が上がらなければいつまでも眠く、スッキリとした目覚めになりません。
ですから、「体温と眠り」の仕組みを知り、前半の眠りでエアコンや扇風機などを使って室温を適正に保つことが大切になってきます。
ぜひ、覚えておいてくださいね。
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!