早いもので、この連載も10回目となりました。
いつも読んで頂き、ありがとうございます。こちらの記事を読んでいるのはママが多いと思いますが、家族で「眠育」を取り入れた子育てをしようとしたときには、パパとの連携はなくてはならないものです。
「眠育」はママとパパで頑張って欲しいと思います。睡眠のことを学んで、家庭内で取り組んでみて欲しいと思っています。今までの記事にポイントも書いてありますので、お読みいただけたら嬉しいです。
これから赤ちゃんを迎えるパパさんや、現在赤ちゃんの子育て真っただ中のパパさんが、どのように赤ちゃんからの「早期眠育」に向き合ったらいいのか、ポイントをお伝えしたいと思います。
目指せ、「眠イクメンパパ」!
お仕事がある日は、家族のために早く帰ることが難しいというパパさんも多いのではないでしょうか。ママと一緒になって赤ちゃんの子育てに協力したくても、どうしても難しいことも・・・。
以前、実際の「ママのための睡眠講座」で聞かれたのはこんなケース。驚くことに何件かありました。
「パパがイクメンで困っています。
赤ちゃんが可愛くて仕方がなくて、育児に参加したがってくれるのはいいのですが・・・。夜遅くに帰ってきて、赤ちゃんをお風呂に入れてあげるのが楽しみになっています。せっかく寝てくれていた赤ちゃんを起こしてお風呂に入れるので、それから完全に目が覚めてしまうんです。パパは仕事のある日はどう育児に関わっていけばいいのでしょうか。」
赤ちゃんへの溺愛っぷりが伝わるエピソードですが、赤ちゃんの睡眠には良くありません。
赤ちゃんは夜の眠りによって脳や身体をすくすく発育させていく大事な時期です。せっかく赤ちゃんの睡眠習慣が身に付きそうなのに、これではもったいないですよね。
パパの我が子を思う気持ちは微笑ましくて共感しますが、赤ちゃんの睡眠リズムを崩すようなことがあると、ちょっと行き過ぎな点もあります。
そこで!
お仕事で帰宅が遅いパパは、お休みの日にこそ本領を発揮しましょう。夕方の赤ちゃんおの入浴タイムを楽しんであげてくださいね。
お仕事のある日は、赤ちゃんとの関わりを朝に変えていくのも手です。
朝になったら、カーテンを開けて部屋に光を入れましょう。そして「○○ちゃん、朝だよ、おはよう!」というパパの朝の爽やかな声掛けや挨拶も、朝が来たことを赤ちゃんに教えるという立派な「眠育」になります。
忙しい朝、赤ちゃんの着替えやおむつ替え、顔をキレイに拭いてあげるだけでも、ママは朝バタバタせずに済んで助かると思います。
仕事でなかなか赤ちゃんとのコミュニケーションをとる時間がないパパさんは、朝の関わりを増やしてみてくださいね。
また、夜遅く帰ってきたときは、部屋の電気のスイッチをパッとつけてしまうと、赤ちゃんが目覚めてしまいます。光は眠りと深い関係があって、夜に光を感じると覚醒させてしまうのです。また、朝に浴びれば心地よい目覚めにつながります。
低年齢ほど、光の感受性が高いので注意!
「朝や日中は明るい中で、夜は暗く」メリハリをつけて過ごすのは、「眠育」の基本です。
間接照明など使いながら、パパも夜はゆったり過ごしてください。
休日はママがほんの少しの時間でも育児から休めるように、パパと赤ちゃんが一緒のおでかけ時間や外遊びを楽しんでみても。たまにはママが1人になれる、寛ぎ時間を作ってあげるのもいいと思います。ママは夜眠れないことが多いので、その間に少しお昼寝をとることもできます。
日中の太陽の光も赤ちゃんの夜の安眠に欠かせないので、赤ちゃんの紫外線対策や水分補給も忘れないように、お休みならではのデートを楽しんでみてくださいね!
赤ちゃんは眠りが浅く、夜間はちょっとしたことで目覚めやすいです。夜泣きが始まると、パパも仕事から帰ってきて疲れているのでへとへと。休みたいのは、とってもわかります!
でも、ママも日中の家事や育児でてんてこ舞いで、お疲れモードなのは一緒です。どうしてもお互いに歩み寄れないときもあると思うのですが、育児は基本はパパとママ2人でするものなので、赤ちゃんの夜泣きの洗礼を受けたときは子育てを夫婦で共有する場として捉えてみましょう。タッグを組んでいくイメージですね。
ママはどうしても「どうしよう!どうやったら眠ってくれるんだろう?」と方法を探してオロオロします。ママは自分のことはいつも後回し・・・。優先順位の1番目はどうしても子どもや家族になります。だからこそ、ままならない場面に直面するとどうしたらいいのかわからなくて慌ててしまうんだと思います。
最善を尽くそうとしても方法がわからなくて、迷って、不安感にも苛まれて。自分を責めてしまうことだってあるんです。
パパに聞いてもらいたいこともいっぱいあります。「大丈夫だよ。」って言ってもらうだけでも安心するものです。
先日の赤ちゃんママ向け講座の参加者ママさんから、ほっとする言葉が聞けました。
夜、赤ちゃんが夜泣きをしていたときのこと。
「パパが、赤ちゃんは泣くものだから、泣かせたいだけ泣かせておけばいいよ。と言ってくれて、気持ちがラクになりました。」と教えてくれました。
もし反対に、「なんで泣き止まないの!」とパパがイライラしていたら、ママの心はどんどん苦しくなってしまうでしょう。泣いている理由がわからない赤ちゃんと、イライラしているパパとの狭間で、どうしたらいいのか泣きたいのはママの方・・・なんてことも。
普段、忙しくてなかなか赤ちゃんとの関わりが持てないパパさんは、ママの気持ちをフワッとくるむような温かい言葉をかけたり、ちょっとした家事をさりげなく手伝ってあげたり、ねぎらってあげてください。
大らかな子育てはパパだからできること。
素敵な「眠イクメンパパ」になってくださいね。
☆ママ向け講座を開催します!大好評につき、第2弾!☆
なおちゃん先生(眠育)&あこちゃん先生(ベビマ&保育士)の
子どもの脳を育てる「親子スキンシップ遊びと眠りのおはなし会」
●開催日時●
2016年7月4日(月)10:00~12:00
●会 場●
「千代田7丁目自治会館」
●アクセス●
住所:神奈川県相模原市中央区千代田7-7-14
<電車+バス>
・JR淵野辺駅南口から光が丘・上溝駅方面へ「栄公園前」または「千代田」下車
所要時間:約7分 バス停より徒歩3分ほど
・JR相模原駅から相模大野駅北口行きで「相生三丁目」下車
所要時間:約12分 バス停より徒歩3分ほど
☆Seria前の道路を渡り、向かいの中華料理屋さん横の緑道を通ると正面に公園があります。
その公園の敷地内になります。
<お車>
フォームよりお問い合わせください!
●講座内容●
・五感を刺激して脳を育てる「親子スキンシップ遊び」
音楽に合わせながら親子で遊ぼう!
・寝かしつけにもおススメ絵本のご紹介
・眠育のおはなし「早期睡眠」について
・ママの睡眠相談会 など
●講座代:2,000円●
●お問合せ・お申込み●
こちらのフォーム よりお願いします。
●「+Sleep(プラススリープ)」
「ママのための睡眠講座」「女性のための睡眠講座」「中学生のための睡眠講座」「シニアのための睡眠講座」などの幅広い世代へ向けた睡眠講座やイベント企画を育児サークル、教育機関、行政機関等で開催しています。
睡眠改善のための、個別睡眠カウンセリングも随時行っております。
・Blog
「+Sleep(プラススリープ)~ねむりをプラス、輝くあした~」
http://ameblo.jp/foryoursleep/
・Facebookページ
https://www.facebook.com/plussleep247/
・講座や講演依頼等のお問い合わせ
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鶴田 名緒子 【睡眠健康指導士・睡眠改善インストラクター】
記事テーマ
ママが睡眠の知識を深め、家族の健康を睡眠からサポートできるように暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信します。赤ちゃんの眠り、保育園児と幼稚園児の生活と睡眠、小学校就学に向けての「子ども生活リズム」の整え方など。「眠育(睡眠の育児&教育)」からママやお子さまに寄り添ってきた指導経験を生かし、心も体もHappyになる毎日の育児を応援します!