O脚とは外見上両方の膝が外側に彎曲した状態で、内反膝と言います。
左右のくるぶしをつけ、つま先を正面に向けた際に膝が外方へ向き、左右の膝がくっつかなくなった状態。
加齢により変形した膝は、様々な要因により内反膝となり痛みを伴うようになってきます。内反膝になると、多くの場合膝関節は完全に屈曲・伸展出来にくくなり関節の拘縮や筋肉や靭帯の萎縮が起こります。
関節の変形は、体重・加重が加わらない限り起こりません。そして拘縮が始らない限り変形は起こらないとも言われています! 関節の可動域が低下をし、O脚へと変形する膝。
実はこの脚の状態は乳幼児と似ています。
生まれた時はみんなO脚! 3歳頃はX脚になっている! これは普通なコトです。
親自身がО脚で悩んでいたりすると気になってしまう子どもの脚。しかし大きな異常を感じない限り、成長を見守りましょう。
大人のO脚の場合は、関節の可動域の低下によるものが多くあります。気になる方はまず、股関節の柔軟性を確認してみましょう。(先天性股関節脱臼や変形性股関節症などがある場合は医師の指示に従って下さい)
柔軟性とは、ある運動をするときの関節の可動域の大きさを表したものです。動きが少ない方向があれば、そこは柔軟性が低い。可動域が大きければ、柔軟性が高いと言われます。
関節の形そのものによる関節の可動範囲は変えるコトは難しい。 しかし、ストレッチやトレーニングなどにより筋・腱・靭帯の伸張性を変えるコトは可能と言われています。もちろんこれは大人にも言えることです。
次回は、股関節の動きの確認方法についてお話をしようと思います。
O脚はどうして生まれるのか、誕生秘話を紹介。
①生まれた時、ほとんどの方がO脚です。
②2歳頃までは、生理的O脚が起きている!
③多くの場合、就学する頃までに脚の形は決まってくる (疾患を除く)。
④股関節、膝関節、足関節に固さがある場合、変形のリスクと成り得る。
⑤関節の可動域の低下(拘縮)は小さな怪我からはじまる。
⑥乳幼児と加齢による膝の変形は似ていて、両方とも内反膝となっている。
⑦O脚の始まりは、柔軟性でチェックが出来る。
O脚は誕生と共に生まれ、その後の成長で変化をしていく脚の形。矯正という考え方もあるのかもしれませんが、体に合わせて関節のの可動域を確認しつつ調整するという考え方もあるコトを知って頂くと嬉しく思います。
一つ前のコラムに「正座でO脚になるのは本当か!?」のお話を書かせて頂きました。 そちらも一緒に読んでいただけると面白いと思います!
光永 雅代 【柔道整復師】
記事テーマ
子どもがケガをしてしまった。もしくはケガもしていないのに痛みを訴えたら、ドキっとしますよね。そんな時の対処法やケア方法を、プロの視点から、そして2児のママの目線でお伝えしていきます。