【子どもに正座をさせるとО脚になる!?】そんな話を耳にすることがありますよね。「О脚になるから子どもには正座をさせたくない」と考えられる方も多いと聞きます。
この話は事実なのか、それとも都市伝説なのか。今回は骨格のプロの視点で【О脚と正座について】お話をさせて頂きます。
正しい正座は長時間座ってもあまり疲れず、足もしびれないと言われています。ココで言われる正しい正座とは、生活に適した正座になります。
ではまず、正座をしてみましょう。
見て頂くポイントは、足の裏です!ココに痺れやすい正座と痺れにくい正座の秘密が隠されています
写真左側のように、足の裏を重ね合わせるように座ると重心のバランスが取りにくくなり痺れやすくなります。
写真右側のように、少しだけ親指を重ね、適度に開いた踵の間に臀部を置くようにして背筋を伸ばして座る。すると体の中心に重心がのりバランスのいい座り方になります。
このような正しい正座をすると、とても姿勢よく綺麗に座れます。
美しい座り方はきれいな姿勢へ繋がります。正しい正座をするには体幹の筋肉を有効に使うため、スタイルアップへも導きますよ。
加齢による【膝の変形】や【膝の痛み】がある方は正座が困難になります。そして、加齢による膝の変形は下の写真の様にО脚様に変化を生じます。
膝の痛みで接骨院に来院された場合、まず安静固定が第一です。その後のリハビリとして膝が完全に伸びるように、そして完全に曲がるように導いていきます。経過良好の方には、自宅での指導管理として「お風呂の湯船の中で正しい正座が出来るようしましょう」と指導も致します。
そう、О脚様に変形した膝を治療するのにも正座を有効活用しております!
昔のおばあちゃん。すごく膝が曲がっていても生活にはそれほど支障なく、正座もしていましたよね。私の祖母もそうでした。「正座が一番楽なのよ」祖母がよく言っていた言葉です。
接骨院にみられている99歳のご婦人も、毎日正座をし元気に歩いて通院されています。(転倒による腰の痛みで来院されています)
膝の変形や痛みがあると、膝は伸びにくく曲がりにくくなります。そして正座は出来なくなります。О脚に変形した膝では正座をするのが困難になる場合が多いのです。
正座をするとО脚になる。本当にそうなのでしょうか? 私はそうは思えません。
①正座には形式的に正しい正座と生活に適した正座がある
②正座をするのには関節に柔軟性が必要
③正しくない正座をすると足は痺れやすくなる
④正しい正座は体によく、とても美しい座り方である
⑤О脚へと変形をした膝で正座をするのは困難となる
⑥正座が出来る膝は関節の動きがよくとても健康的である
⑥正座がО脚を誘発するという根拠はない
子どもに正座をさせるとО脚になるという都市伝説。皆様はどう感じましたか?
私は接骨院の先生として、そして2児の母として、子どもたちに正座を推奨しております。子どもの集中力アップにもいいといわれる正座。
皆様も、もう一度日本古来からある座り方【正座】を見直してみてはいかがでしょうか?
2016年最初のコラムは、【О脚誕生秘話】についてお話ししようと思っております。
11月より輝くママ13期生として【ドキッとする子どものケガや対処法】について書かせて頂いております。
2016年も引き続き
【ママでも出来る子どものケガの見分け方】【落ち着いて座れる子と落ち着いて座れない子のちょっとした違い】【成長痛は幼児にも多発する!】といった内容や
【1分で出来る骨盤ケア法】【産後の骨盤矯正について】など
子どものケガや、ママの気になるようなカラダのことを2児のママという視点も生かして楽しくわかりやすく紹介できたらと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
【お知らせ】
雑誌「からだにいいこと2月号」にて少し美容について紹介をさせて頂きました。
2人の子どもは超アレルギー体質。ついでに私も金属アレルギー。
ブログやインスタグラムでアレルギーっ子ママとして料理のレシピなども紹介しています。
光永 雅代 【柔道整復師】
記事テーマ
子どもがケガをしてしまった。もしくはケガもしていないのに痛みを訴えたら、ドキっとしますよね。そんな時の対処法やケア方法を、プロの視点から、そして2児のママの目線でお伝えしていきます。