大人の歯ぎしりの原因はストレスや、噛み合わせの問題といわれています。
※細かく言えば、他にも多くの原因もありますが、今回は歯ぎしりの主なる原因と言われるこの2つのお話をしたいと思います。
歯が完全に生えそろわない乳歯列の子どもの、睡眠時の歯ぎしり。こんなに小さいのにストレス!? 自律神経の問題!? 歯列の問題では!?
と、お悩みになる親御さんも多いと聞きます。
大人同様に歯並びが悪いのが原因で歯ぎしりをしてしまう場合もありますが、子どもの場合は噛み合わせの問題より成長過程の変化の一つとも言われています。
このイラストを見てわかる通り、頭蓋骨の成長著しい乳幼児期。前回のコラムでも紹介をしましたが、乳児から幼児。そして就学期と子どもの顏は下顎骨が大きく成長していきます。
歯が生え始める乳幼児期の【歯ぎしり】は、歯を使う練習や顎の強化。奥歯が生えそろう頃は違和感の調整などと言われます。そして歯が生え変わる頃は、歯のバランスが良くないためそれを調整するためなどで歯ぎしりを行ったりするそうです。
その一方で、骨格(歪み)の問題によるものの方が多いと言われています。
【歪みでも起こる歯ぎしり】
なぜ噛み合わせの問題がからだの歪みと関係してくるのか。私は歯科医ではなく柔道整復師(接骨院の先生)なので、歯の方からお話をするのではなく視点を変えて【歪みと噛み合わせの関係】からお話ししたいと思います。
噛み合わせのチェックは奥歯で行います。歯科で「奥歯でしっかりと噛んで噛み合わせを確認してください」と言われたことがある方も多いと思います。
奥歯の噛み合わせ、これが悪いと運動をする上でも力の入り方が変わります。左右の噛む力のバランスが悪ければ、咀嚼筋のバランスも悪くなる。咀嚼筋は脳頭蓋から下顎骨についてきています。
下顎骨は、顎関節により筋肉や腱によって支持されている骨です。そう、とても不安定な状態にある骨でもあります。この顎関節のすぐ後ろにあるのが頸椎1番。頸椎一番の下には、頸椎2番。そして背骨は骨盤へ繋がっていきます。
歪みの原因ベスト3とされる、【骨盤】・【背骨】・【噛み合わせ】。繋がっているからこそ、それぞれのバランスが大事であることがわかると思います。
乳幼児期の歯ぎしりの原因とされる
・歯を使う練習
・顎の強化
・歯の違和感の調整
歯が生え変わる頃は、バランスが悪くなっている噛み合わせの調整。
ストレスでは!?と心配になってしまう子どもの歯ぎしり。良く調べてみると成長の一つであることに一安心ですね。
しかし、歪みでも起こると言われる歯ぎしり。そして子どもにもある【体の歪み】。
成長過程では体のバランスが壊れやすく、様々なトラブルが起こるものです。子どもの体の変化。不安になった時は早めに専門医のもとへ!!
歯列に不安を感じる場合は歯科へ。歪みが気になる場合は、整形外科へ。
子どもの歪みは無理に矯正するものではありません。成長により良い環境作りの為の調整が大事。何はともあれ、シッカリと検査を行うことが大切です。
その後、医師の指示のもと接骨院など地元の先生に相談をするのもいいかもしれませんね。
子どもの歪みを簡単にチェックする方法として紹介をしたコラムはこちら→http://www.happy-note.com/shine/272/post_4.html
子どもの歪みや側弯症。
私の働く接骨院では、総合病院や整形外科と提携し必ず経過観察を行うようにしています。
骨盤矯正や背骨の矯正という言葉。大切なのは【矯正】ではなく【調整】です。
無理に矯正するのではなく、個々の体に合わせ整える。だから私は【調整】という言葉を使います。
子どもの歪みが気になるならば、まずはシッカリと検査を行うことの大切さ。皆様にも知っていただけたらと思います。
光永 雅代 【柔道整復師】
記事テーマ
子どもがケガをしてしまった。もしくはケガもしていないのに痛みを訴えたら、ドキっとしますよね。そんな時の対処法やケア方法を、プロの視点から、そして2児のママの目線でお伝えしていきます。