2つある鼻の孔。左右交互に使い呼吸をしているように思える鼻でおこなう呼吸。
しかし、鼻は両方を同じように使っているのではなく、2時間半おきに片方ずつ交互に使っています。
自律神経支配により、無意識に鼻の奥にある鼻甲介が片方ずつ膨張することで交互に呼吸する生理現象。それが鼻呼吸。これは【ネーザルサイクル】とも言います。
※交互に呼吸すると言っても、100/0というワケではなく、80/20くらいだそうです。
顔の中心にある鼻。
この画像は正面からみた顔面頭蓋骨です。中心にある空洞が、鼻のある部分です。
実は骨があるのは根元のみ!横から見るとわかりやすいので、下の画像をごらん下さい。
※肌色で書いた線は鼻の輪郭です。
触ると骨があるように感じますが、鼻筋や鼻先は骨ではなく軟骨です。
鼻骨の下に①外側鼻軟骨・②尾翼軟骨・③鼻中隔軟骨 などがあり、この様な鼻の形を形成しています。
この顔面頭蓋骨の中心を縦に割ると
鼻の中にある3つの道が見えてきます。
通常、上中下の3つの鼻界介があり、その間には空気の通り道となる、上中下の鼻道がある。
上から黒色の矢印が上鼻道。ピンクの矢印が中鼻道。黄色の矢印が下鼻道です。
この3つの鼻道は、4つの副鼻腔(前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形洞)に繋がっております。
上の絵は、鼻道から繋がる副鼻腔を色分けして紹介します。
赤色→前頭洞
水色→篩骨洞
オレンジ色→蝶形洞
緑色→上顎洞
鼻水や鼻づまりの症状が長く続く時やそれを繰り返すことでも起こると言われる副鼻腔炎や蓄膿症。
この副鼻腔でおこる炎症が副鼻腔炎で、更に悪化し炎症した部分に膿みが溜まった状態を蓄膿症と言い、それにより頭痛や顔面痛を引き起こす場合もありえます。
鼻水。鼻づまりと放置していたら大変な事になるコトも!!
日本人の25%が花粉症と言われる今。4人家族ならば、必ず一家に一人いるコトになりますよね! もはや国民病とも言われ。今この瞬間大丈夫でも明日から突然なるかもしれない花粉症。少しでも楽になる方法を見つけたいですね。
【今回のまとめ】
①鼻づまりは、鼻水が詰まっているわけではない!
②鼻は左右交互に使っている
③鼻は骨があるのは根元にみ。鼻先は軟骨で形成されている
④鼻道は4つの副鼻腔に繋がっている。ココで起こる炎症を【副鼻腔炎】という
⑤鼻水、鼻づまりが悪化すると【蓄膿症】などの重篤な症状になる場合もある。たかが鼻づまりと思うなかれ!!
年齢に関係なく起こる鼻水・鼻づまり症状。お子様の中では上手に鼻をかめないという子も多いですよね。
ティッシュでふき取ってもふき取っても治まらない鼻水・鼻づまり。鼻の粘膜が浮腫んでいる状態ならば、かむ以外にも解消する方法があるはずですよね!!
次回は、骨格のプロの視点で
簡単に出来る鼻水・鼻づまりを数秒で解消する方法をいくつか紹介したいと思います。
光永 雅代 【柔道整復師】
記事テーマ
子どもがケガをしてしまった。もしくはケガもしていないのに痛みを訴えたら、ドキっとしますよね。そんな時の対処法やケア方法を、プロの視点から、そして2児のママの目線でお伝えしていきます。