ちょっと手をひっぱっただけでも起こる、乳幼児に多いケガ。それが小児肘内障(肘が抜けた状態)です。子どもも瞬間的に「ギャー」と泣くため、ママもびっくり!!
抜けたと言いましたが、実際のところは靭帯がズレて肘の関節の動きを妨げている状態です。
肘内障の特徴は
①腕をだらんと下げた状態でいる
②肘を曲げない
③手が回内位(掌が下を向いた状態)④腕を動かさない
⑤触れようとすると嫌がります
⑥健側と比べ左右差がほとんど無い
肘が抜けた場合、基本的に自然には治りません! 時間が経つと整復しにくくなる場合もあるので、必ず専門医である整形外科や接骨院の先生の診察を受けるようにして下さい。
肘内障とは大人の脱臼とは違い、徒手整復(骨を元の位に戻す操作)で簡単に治ります。そして整復後はいつも通り使う事が出来るようになり、固定もリハビリも必要ありません。しかし暫くは無理をさせないように気を付けましょう!
抜けた肘を元に戻す治療は一瞬ですが、デリケートなお子様の場合すぐには使わないこともあります。落ち着きを取り戻していくと自然に使うようになるので、どうぞご安心ください。未就学児は肘の関節の構成が出来ていないため抜けやすい状態でもあります。くせになるのではなく、再発をしやすいのが肘内障!
ママも、手を引く際は気を付けて下さい。不安な場合は、手ではなく腕を引く様に心がけてみましょう。
肘内障は、接骨院でも治療が出来ます。私自身、休日に連絡があり友人のお子様の肘を治したことがあります。抜けやすい場合、近所の接骨院の先生と連携をとってもいいかもしれませんね!
肘内障について
詳しくはこちらでも紹介をしています⇒ BLOG
光永 雅代 【柔道整復師】
記事テーマ
子どもがケガをしてしまった。もしくはケガもしていないのに痛みを訴えたら、ドキっとしますよね。そんな時の対処法やケア方法を、プロの視点から、そして2児のママの目線でお伝えしていきます。