ゴールデンウイークも終わり、爽やかな5月から初夏のように気温があがる5月後半になってきました。
外を歩けば緑がまぶしくて、花も緑もぐんぐん成長する時期です!
お部屋の中にも、そんな植物の華やかなパワーを飾りたくなりますね。
気温が上がってくるこの時期、ちょっとしたお花のお世話のコツを知っているとグンと花持ちが良くなりますよ。
今回はそのコツをお伝えしようと思います。
☆「水切り」をする。
切り花を買ってきたら、まずお水の中に茎を入れて、茎を斜めに切ります。お水の中で切ることによって、切った瞬間に水を吸い上げさせ、切り口を斜めにカットすることで、水を吸い上げる面積を大きくします。
☆「葉っぱ」を取る。
花瓶に活けるときに、水に浸かる部分の葉っぱは全部取ってしまいます。葉っぱが水の中に浸かっていると雑菌が繁殖しやすくなります。
☆お花の「延命剤」もしくは、漂白剤を入れる。10円玉を入れる、お砂糖を加えるなど。
花瓶にお水を入れるときに、お水の中にお花の延命剤を入れるといいですね。最近は花屋さんでお花を買うと1回分を付けてくれたりしますよね。
お花の延命剤は、水をきれいに保って植物の水揚げを促進させるものです。花屋さん、ホームセンターや園芸屋さんに売っています。
漂白剤は、殺菌作用があるのでバクテリアの繁殖を抑えます。小さな花瓶であればほんの2、3滴で十分です。入れ過ぎは、お花がダメになってしまいます。
10円玉の原材料の銅に、殺菌効果があります。1,2枚入れておくとバクテリアの繁殖を抑えます。
お砂糖は、お花の栄養になり、つぼみも咲かせやすくなります。花瓶にひとつまみほどでいいでしょう。
☆活ける花瓶をきれいに洗う。単純なことですが、とても大事です。
買ってきた時はこれらの事を、意識してみてください。
1日経つと花瓶のお水が少し濁っているのがわかるかと思います。
基本は毎日お水を替えるのがいいのですが、なかなかそうもいかない場合、やはり上記のような雑菌対策をしておくと安心ですね。
☆花瓶の水を替える。その時、花瓶をよく洗う。
☆花の切り口を新しく切る。切り口が新しくなることで水が吸い上げやすくなります。
☆花の茎のぬめりを取り、洗い流す。
水が汚れたらこれを繰り返します。
そして、花を飾る場所も大切です。
☆直射日光が当たってしまう。
☆エアコンなどの風があたってしまう。
☆ほとんど陽が入らないところ。
こんな場所は避けて飾りましょうね。
そもそも持ちのいいお花を選ぶと長く楽しめます。
お花の中には、水が下がりやすいタイプや、ほったらかしで大丈夫なもの、開花期間の短いもの長いものがあります。
今回は、年間を通して手に入り、色も種類も様々なこちらのお花をご紹介します。
それは
☆トルコキキョウ(リシアンサス)
一重咲き、八重咲きがあり、白、クリーム、グリーン、ピンク、紫、バイカラーと色も豊富です。
☆マム(菊)
菊というと「和」のイメージでとっつきにくいかもしれませんが、まんまるのピンポンマムや、ダリアのような咲き方のマムなど様々な形と色、咲き方がありおススメです。濃く暗い色のグリーンの葉っぱが「和」を醸し出すので、思い切って葉っぱを取ってしまうと使いやすくなります。
1.
口がすぼまって、下が膨らんでいる丸い花瓶が使いやすいです。
お花の顔が大きく重いマムを、まず交差させて活けます。葉っぱは取ってしまいましょう。そのあとに軽くてふわふわのトルコキキョウを重ねます。これも交差させながら活けていきます。
2.
花瓶の中をのぞいてみると、こんな風に茎はすべて交差しています。まっすぐに入れてしまうと花に広がりが出ませんが、交差させながら活けると花が広がってふんわり感が出ます。
菊(マム)を使っても、「和」を感じなくてふんわり柔らかさが出ています。このままでも可愛いですし、グリーンを足したければ、実物を使うとやはり持ちがいいですね。こちらはヒペリカムです。
これで7~10日ほどは楽しめると思います。ぜひ長く楽しんでみてくださいね。
鈴木 純子 【フローリスト・花教室講師】
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部屋に花があることで、空気が華やかになり、人の気分も変わります。花は癒しだけではなく、私たちにパワーも与えてくれます。家族が過ごす大切な部屋を花で飾り、笑顔で過ごすきっかけのご提案です。お子さんと実際に花に触れ、アレンジメントを作ることで、感触、香り、色を体感し、親しみ、お子さんとの会話を楽しんでください。